【FX】ドル円が動く仕組みと連動性について【米国債10年利回りで予想する】

こんにちは、たけんちです。

ドル円のトレードをしていて、チャート分析だけではなく、ファンダメンタルズ要因も考慮する場合、ドル円とつながりの深い指標を見ていく事で今後の値動きの予想を立てやすくなると思っています。

ドル円の価格が動く仕組みについては、いくつかの要因が挙げられますが、今回は米国債10年利回りとドル円の関係について解説してみたいと思います。

米国債とは

米国政府が発行している国債になります。

中央銀行がお金を刷って発行し、政府が国債を発行することでお金が流通する仕組みになり、いわゆる国の借金と言う事になります。

10年利回りとは

償還期限が10年の米国政府が発行している債権(国の借金)の利回りのことです。

現状は0.7~8%台を推移しています。

なぜドル円と関係があるのか?

経済活動が活発で企業が儲かっている時には、安全資産である国債よりも新興国通貨などのリスクの高い高金利通貨への投資が活発になりますので、米国債券は売られる傾向にあり、債券利回りは上昇します。

リスクオンと言われる状況で、米国債券が売られると利回りが上昇し、ドルを買う人が増えてドル円が上昇します。

反対に、経済活動が低迷している状況では、企業や投資家が持っている資金をより安全な方向へ投資に回すために、米国債券が買われて利回りが低下します。

リスクオフと呼ばれる状況で、米国債券が買われると利回りが低下し、ドルを売る人が増えてドル円が下落します。

※あくまでも一般的な話になりますので、コロナ禍のような異常事態には株も債券も通貨までもすべてが売られる状況になってしまうこともありました。

具体的にどうなるのか?

この米国債10年の利回りが低下しているとドルは売られる傾向にあり、利回りが上がっている時にはドルが買われる傾向にありますので、例えば100万円で米10年国債を購入したとして、その時の利回りが1%だとしたら利益が毎年1万円入って来る事になります。

経済活動が良好で、国債を購入する人が少なければ利回りが上昇しますので1.1%になり、得られる利益は1万1千円になります。

経済活動が低迷して国債を購入する人が増えれば利回りが低下しますので、0.9%になり得られる利益は9千円になります。

利回りが上がればドルを買う人が多くなりドル円が上昇し、利回りが低くなればドルを売る人が増えるのでドル円が下落しやすいという訳です。

どこで調べたらよいのか?

ヤフーファイナンスや証券会社のHPで簡単に調べる事が出来ます。

Yahoo!ファイナンス

米10年国債の指数情報、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値、高値、安値は…

日々ドル円と10年債の値動きの推移をチェックしていると面白い見方が出来ると思います。

新興国の例

高金利通貨として知られる南アフリカランドや、メキシコペソ、トルコリラなどは、国内の情勢が不安定で国債を発行しても購入する人が少なく、利回りが高くなりますので、高い利益を得られると同時に国の信用が低いためにリスクも高くなります。

米国は世界第一位のGDP(国内総生産)を誇る国ですので、その国の発行する債券は他の新興国に比べると利回りは低くなりますが、ほぼ確実に満期に利息と元本を受け取れる安全な投資対象とされています。

誰が国債を買っているのか?

GPIFについて

GPIFとは、年金積立金管理運用独立法人と言って、日本人が将来受け取る公的年金を運用している団体です。

なぜ日本人の年金運用と米国債10年利回りやドル円が関係しているかと言うと、年金の運用資金は約160兆円あり、その約半分を北米の国債と株式で運用しているからなんです。

※公的機関なので、GPIFのHPに運用先はすべて明記されていて、ツイッターでも運用実績は随時更新していますので、興味のある方は見てみて下さい。

年金積立金管理運用独立行政法人

年金積立金管理運用独立行政法人のWebサイトです。年金積立金の安全かつ効率的な管理・運用に努め、年金制度の運営の安定に貢…

つまり、何兆円分もの円をドルに両替しないと北米の国債と米国株の購入が出来ない為、大手銀行などの金融機関を通して円をドルに両替する必要があります。

当然ながらそんな巨額の円をドルに両替するとなると、それなりにドル円の価格に影響を及ぼしてしまう事になりドル円の価格が変動する要因となる訳です。

生命保険、損害保険会社について

日本の生命保険、損害保険会社も巨額の保険金の運用先として、北米の債券や米国株を保有していますので、円をドルに両替する必要がありますが、四半期ごとに運用実績を公表しなければならない関係から、ドルで保有していた国債や米国株を売却して円に買い戻しています。GPIFよりは短い期間でドルを円に、また円をドルに両替する必要がある為にドル円の価格の上下に影響を及ぼしていると考えられています。

仲値について

上記の事からGPIFや保険会社などが米国債を購入するのに必要なドル買い、ドル売りを一体どのようにして執り行っているかと言うと、この「仲値」が非常に関係しています。

仲値とは、東京時間9時55分の為替レートをその日の中心価格として金融機関が取引する標準価格の事を指しています。(ニュースで今日の為替はいくらですと言っているあれです。)

常に為替レートは変動していますので、実需の企業などが取引をする際に非常に煩雑になってしまう為、仲値で決まった金額で取引をすることでスムーズに取引できるためですが、仲値の時間にかけて9時30分ころからドルを必要としている企業と、ドルを売って円を必要としている企業とでせめぎあいが起きていて、この時間帯にドル円の値動きが活発になります。

特にゴトー日と呼ばれる5日、10日、15日、20日、25日、30日に活発になりやすく、月末金曜日にゴトー日が重なるとかなりドル円のレートに影響が出てきます。

これは、ドルを必要としている企業や、GPIFなどの機関が売買する裏側で、銀行やヘッジファンドなどが差益を狙ったトレードを仕掛けている為にこの仲値の時間帯にドル円の価格が動きやすいと考えられています。

まとめ

以上のことから、米国債10年利回りの推移に注目することで、ドルの需要を予測し、ドル円のトレードに活かすことが出来るようになってきます。

他にもいろいろな要因が考えられますが、次回以降ご紹介して行ければと思います。

それでは、今回は以上となります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

らくらくFX

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