【FX】バンドワゴン効果について【実践で感じたデイトレードの極意】

オリバー・ベレス/グレッグ・カプラ著

◇マーケットで勝ち続ける為の発想術デイトレード

FXのみならず、株や投資に携わる人なら一度は読んだことのある名著だと思います。

こちらの本に書かれている「バンドワゴン効果」と呼ばれる相場心理について、改めて実感できることが多く、この「バンドワゴン効果」を知ってから少しずつFXで勝率を上げられるようになりました。

バンドワゴン効果とは

初めに、ごく少数の人たちがバンドワゴンの後ろで音楽を楽しみながらゆったりと行進を始めます。

そして音楽が徐々に盛り上がると共に、たくさんの人たちがどこからともなく集まり始めます。

辺り一面に音楽を楽しみたい人たちがバンドワゴンを取り囲んでいる時には、初めにバンドワゴンの後ろでゆったりと音楽を楽しんでいた人たちの姿はすでにありません。

更に大勢の人だかりがバンドワゴンを取り囲み、行進はやがて止まってしまい、更なる群衆に取り囲まれます。

行き場を失ったバンドワゴンは前に進むことが出来なくなると、大勢の群衆を振り払い後ろへと行進の進路を変えて進み始めます。

するとバンドワゴンから振り払われた人たちや、ひき殺されそうになった人たちが血相を変えてバンドワゴンから一斉に離れていきます。

パニックがパニックを呼び、周りを押しのけて逃げ惑う群衆、アクセル全開でバックして行進を続けるバンドワゴン、多くの負傷者を出しながらやがてバンドワゴンはゆっくりと進路を戻します。

群衆が散り散りに逃げ終えた惨状を横目で見ながら新たな参加者が平然とバンドワゴンの後ろに集まって再度音楽を楽しみ始めます。

しかし、この新たな参加者は、実は一番最初に参加していた人たちで、大勢の人が集まり始めた時には姿を消してしまっていた人だった、と言う話です。

バンドワゴン効果が何を意味しているのか?

相場が盛り上がっている時には、既に利益を得てその場を離れていなければいけない、と言う戒めです。

最近ですと、ビットコインの急上昇、アルトコインへの投資

コロナワクチンで物色されている米国株ファイザー、バイオンテック、モデルナへの投資

テスラへの投資や、EV関連銘柄への投資

在宅勤務関連のズームビデオなどへの投資

などなど

ゆったりと音楽を楽しんでいたバンドワゴンの参加者たちは、既にこれらへの投資を終えて、しっかりと利益を得て、相場が落ち着くのを柱の陰から覗いています。

言い換えると、上記へ投資していたり、これから新たに投資をしようと考えている人は、過熱したバンドワゴンへ飛び乗るのと同じく、これからくる惨劇に自ら身を投じる様なものではないかと思います。

FXにどう活かすのか?

もし相場が急騰している時に飛び乗ってエントリーするとしたら、

まさにバンドワゴンが群衆に取り囲まれてアクセル全開で突き進み始めた時に「飛び乗る」行為だと言えるかもしれません。

そんなことをして怪我をしない人はまずいないでしょう。

そして、その場から離れる時は、新たな参加者が参入してくるタイミングになります。

もしこのタイミングでエントリー出来ていれば、利益をしっかりと得られるトレードが出来ると分かっていても、中々そのタイミングを見極める事は難しく、エントリーするとしても、躊躇して思う様にエントリー出来ないかも知れません。

しかし、熱狂が覚め皆がバンドワゴンから離れた時に、そっとまたその場に戻ってくることが大切な事であり、そしてまた新たな熱狂が始まる前にその場を離れる準備をしておかなければなりません。

仮に利が乗っているからと言ってそのまま放置して、折角の利益を逃してしまう事もなくなります。

様々な格言

魚の頭と尻尾はくれてやれ」と言う相場の格言があります。

トレンドが出始めた初動は上下どちらへ動くか分からないので傍観し、トレンドがしっかり出たと判断出来るおなかの部分だけを頂き、トレンドの終わりの尻尾の部分は、いつトレンドが終焉を迎えるか分からないので欲張らずに腹八分で利益を確定しておくのが良い、とされる言葉です。

しかし、「バンドワゴン効果」では反対の事を言っていて、トレンドの初動のみ利益を得て、相場が過熱している中盤は既にポジションを持たず、トレンドが落ち着き始めた頃に再度相場へ参入する、と言ったイメージになります。

どちらも大切な事は、相場心理をしっかりと見極める事が大切だと言う事だと思います。

つまり、トレンドが一方向へ向かっている時には、その群衆にそっと寄り添ってついていき、過熱してると判断出来そうな場面では、既に自分の身を安全な所へ避難させていることが重要だという教えになります。

まとめ

バンドワゴン効果を知り、実践に活かせるようになるとエントリーポイントの見極めや、利確、損切りの考え方が劇的に変わります。

相場が過熱しているときには既に利益を得てその場から離れて傍観していることが重要ですが、実践でやるには中々難しいと思います。

エントリーの精度を上げてトレードを行うには、様々な「相場の格言」を実際のチャートに当てはめて想像する意識が必要です。

それに気づいたとき、目から鱗が落ちて、「なるほど!」と思える時が来ると思います。

それでは、今回は以上となります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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