【FX】大衆心理とマーケットの傾きを読んで優位なエントリーポイントの探し方

こんにちは、たけんちです。

エントリーすると逆行してしまい、損切りした途端に思っていた方向へ動き出す。FXをやっているほとんどの方が経験されていることだと思います。

そんな時に自分だけが裏目に出て損をさせられている様に感じますが、大丈夫です!大体の人が同時に同じ目に合っています。

なぜそんなことが起こってしまうのでしょうか?

今回は相場の心理、大衆心理について考えてみたいと思います。

大衆心理とマーケットの傾きについて

大衆心理とは

読んで字のごとく大多数の人たちが考えている事と言った意味になります。

そして、マーケットの傾きとは、その大多数の人たちが考えて行動した結果、マーケットがどちらに傾くのか?と言ったことになります。

大衆心理をどう読み取れはいいのか?

大勢の人たちがドルを買いたいと思った場合、ドルのポジションを持つ人が増えます。そうすると、ドル円が上がり、ユーロドル、ポンドドルが下がって、ドル高になります。つまり、マーケットがドル高に傾くと言ったことが起こります。

そこで重要なのが、大衆がドルを持っていることで、マーケットに傾き(偏り)が出来てしまうと言う事です。

※チャートが右肩上がりになるとかそう言った意味ではなく、多くの人がドルの価値が上がると思い始めると言う意味です。

通貨は自分だけが買っている訳ではなく、世界中で取引されているいる訳ですから、ドルを買うのも売るのも様々な要因があります。そんな大勢の人たちがなぜか一斉にドルの価値が上がると思うには何かしらの決定的な要因が必要になってきます。

まずはそこから紐解いていきましょう!

MATRIX TRADER

大衆心理が働く理由

なぜ皆が一堂にドルを買ったり、一斉に売ったりすることが起きるのでしょうか?

それは大衆心理が働くから、「隣の芝生は青く見える」のと同じく、「みんなが買っているから自分も早く買わないと儲け損ねてしまう!」とか、「みんなが売っているから早く売らないと損をしてしまうので売っておこう!」と言った心理が働いているからだと思われます。

お金の心理として、お金は信用で成り立っていると言われている通り、金本位制からドルが基軸通貨としてお金の価値を維持するようになってから、お金の価値を表すためには「お互いの通貨同士を天秤にかけて両方の信用を比べる」以外にありません。

そうなると、みんなが欲しい通貨は価値が上がり、誰も欲しがらない通貨は価値が下がります。大勢の人がドルを欲しいと思って、ドルのロングポジションを持っている場合、ドルの価格は上がっていく傾向にあります。

つまり、何かをきっかけにドルを買う人が増えれば増えるほど、それを横目で見て「自分も早く勝っておかないと儲け損ねてしまう」と思って新たにポジションを持つ人が増えていく事になります。

ではなぜ、エントリーすると逆行して、損切りすると思っていた方向に動き出す「アレ」が起きてしまうのでしょうか?

大衆心理を自分のトレードに活かしたい

みんながドルを買っているから自分も買ったのに、なんで買った瞬間から下がり始めるの~?

良くあります、それで悩んだ経験をお持ちの方も多いと思います。

ズバリ、それは大衆の心理が働いているからなんです!

ハイ?大衆と同じ方向でポジションを取っているのに何言ってるの?

と言われそうですが、簡単に言うと、大衆の持っている量より、少数派の持っている量の方が多いからなんです。

つまり、多くの個人投資家や大多数の金融機関より、数少ないメガバンクやヘッジファンドの方が大きなお金を動かしているからだと考えられています。

実際にどのくらいの金額でFXの取り引きをしているのかは、レバレッジもあり正確に把握することは不可能ですが、確実に巨大な資金を振り回している少数派によってマーケットは支配されています。

大衆心理の裏をかいてトレードをする

では、大衆心理を把握して、その裏をかけば勝てる様になるのでしょうか?

つまり、上がっている相場に対して逆張りを仕掛けると言う事ですが、これをやると多分…勝てません。

一度はやったことがあると思いますが、何度エントリーしても逆に持っていかれてしまうので、自分が思った方向と逆にエントリーをしてみよう!と試みますが、それでも逆行して損切りさせられてしまった経験をお持ちだと思います。

つまり、大衆が買っているだろうから、その逆で売りで入ろう!と思ってトレードして一時的に利益が出たとしても、継続して勝ち続ける事は出来ないと思います。

では、どうすればよいのでしょうか?

ズバリ、少数派の考えていることを予想する。です!

チャートをみて少数派の考えていることを予想する

チャートには投資家の心理が表れていると言われています。

有名な「ダウ理論」にもあるとおり、「価格はすべての事象を織り込んでいる」とありますので、チャートを見ると大衆心理を把握することがある程度出来るんです。簡単に知る方法としては、オアンダのオーダーブックを見るのが手っ取り早いです。

ですがオーダーブックに頼らずにその方法を知るにはどうすればいいかと言いますと、チャートを見てマーケットの傾きをある程度予測して、少数派がどちらへ相場を動かそうとしているかを読み取る訓練をすることです!

億トレーダーなど個人投資家の凄い方たちの話を聞くと、ほとんどの方が同じ認識で相場に向き合っています。

まずはマーケットの傾きについて考えて行きましょう。

LINEFX04

マーケットの傾きについて

マーケットの傾きとは、ズバリ結論から申し上げて、大衆が持っているポジションの反対を読み解くと言う事です。

チャートを見れば大衆がどちらにポジションを持っているかがある程度分かります。

画像はポンド円の1時間足です。

ご覧いただいて分かる通り、ロングポジションを持っている人はレンジの下に損切りを置き、ショートポジションを持っている人はレンジの上に損切りを置いているはずです。

そしてレンジ相場の時間が長くなればなるほど双方の見えない損切りゾーンに偏りが出てきて、そのポイントをじっと見ている大口が大量の資金で注文をぶつけてレンジが崩れます。(画像真ん中の大陰線が2本続いているポイント)

更にそのタイミングを狙って新規の注文を入れる参加者が表れて、新たなトレンドが発生したり、画像のようにレンジ相場が崩れたりします。

その後も画像右下のようにジグザグと上下にもみ合って見えない損切りが溜まるのを待って、また大口が大きな口を開けて今度は上方向に押し上げて行きました。

マーケットがどちらに偏っているかを知る方法

有名なところですとオアンダのオーダーブック·オーダーポジションを見ると分かりやすいです。

口座開設をするとMT4に同時に表示することも出来ますので、視覚的に見る事も出来ておすすめです。

多くの人がロングポジションを持っている場合、当然損切りと利確の指値を置いているはずですので、その位置が一目で解ってしまうという夢の様なツールになります。

そして、少数派であるヘッジファンドやメガバンクは当然この情報を知っています。そして、その損切りが多く置かれているポジションを狙って大きな口を開けてがぶっと飲み込んでくるわけです。

つまり、大衆が上がるだろうと思ってロングポジションを持つと、チャートは右肩上がりに上がっていく、するとその下のどこかに損切りを設定する。その損切りが多く設定されている場所を大量の資金を保有する少数派が狙って取りに来る、と言った構図になります。

マーケットの傾きを読み解くには

オーダーブックを見ながらトレードしていると、明らかに損切りが固まっている価格帯が分かるので、その価格帯に近づくと一気にレートが走ります。

例えばロングでポジションを持つ場合、損切りの注文を入れるとそれは保有しているポジションを手放すことになるので、ショートすることになります。

そのショートの注文が多く入っている場所は、新規の売り注文を入れたい人にとっては、大衆の集まる場所な訳です。

つまり、ロングポジションを持つ人が多ければ多いほど、その反対のショートの新規注文も増えていると言う事になります。

その損切り(新規の売り注文)にぶつける様に大口が売りまくって価格を下げれば、おのずと大衆が注文している損切り(新規の売り)注文も加勢して、新たな大衆が出来上がってしまう、と言ったことになります。

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まとめ

結論としては、損切り注文が多く入っていそうな場所を見つけ出し、そのポイントを狙ってエントリーをすることで、冒頭で紹介した「エントリーすると逆行してしまう現象」は改善すると思います。

慣れてくるとチャートの形状から想像することも出来ますし、オーダーブックを使えば視覚的に判断する事も可能です。

しかし、必ずしもそうなるとは限りませんし、オーダーブックで厚めの損切り注文が入っているポイントを狙ってエントリーしたのに逆行を喰らったことも何度もあります。

しかし、常に考えるべきことは、マーケットがどちらに傾いているのか?大衆はどちらのポジションを持っているのか?

これを常に考えながらトレードしていると、必然的にその反対がどこなのか?が分かるようになってくると思います。

今やアルゴリズムが進歩してトレーダーがチャートを見ながらトレードしている時代ではなく、大口のほとんどはコンピューターが自動的に売買を繰り返しているそうです。

ですので、自分が持っているポジションは見られていますし、眠ることも休むこともなく淡々と売買を繰り返しているアルゴリズムの考えを読みながら我々人間も進歩していかなければならないのではないかと思います。

それでは、今回は以上となります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

らくらくFX

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