こんにちは、たけんちです。
スキャルピングは数秒から数分でトレードを完結する超時短スタイルのトレードです。
短い時間でトレードを行うので、値動きの大きい通貨ペアを対象に、大き目のロットで少ない値幅をはぎ取りに行くのが王道のスキャルピング手法になります。
短い時間で何度もトレードを繰り返すスタイルなので、集中力を要するのと、瞬時の判断力が求められます。様々なトレード手法があるなかで、スキャルピングは一番難易度の高いトレード方法だと思っています。
しかし、スキャルピングを極めると、リスクを最小にしたトレードが出来るようになります。
そんなスキャルピングの難しさや面白さを解説していきたいと思います。
スキャルピングはどの時間軸でトレードするの?
基本的には1分足か5分足で値動きを見ながら数秒から数分以内にエントリーと利確、損切りを行って1回のトレードを完了させるスタイルになります。
ですので、値動きの良い瞬間だけを切り取ってトレードをすることになりますので、常にチャート画面を見ていなければなりません。
デイトレードやスイングトレードのように、エントリーから利確、損切りまでをすべて指値で行うようなことはなく、ほぼすべて成り行きで決済していく事になります。
なぜなら、ローソク足の瞬間的な動きから相場全体の雰囲気を捉えてエントリーすべき局面なのか?利確、損切りをするべき時なのかを見極めなくてはなりません。
その為には、指値をセットしていては、そういった判断に遅れが出てしまうからです。
基本的にトレードが大好きで、一日中PCの画面の前に座ってチャートを見続けていることが可能な人が適正があると思われますし、かなり肉体的にも精神的にも疲労を伴うトレードスタイルになります。
エントリーの判断は?
順張りの場合は、直近高値を上にブレイクしたところからロング、直近安値を下にブレイクところからのショートエントリーになります。
逆張りの場合は、移動平均線にローソク足が下からタッチしたらショート、上からタッチしたらロングになります。
ボリンジャーバンドを使う場合は関連記事がありますので、もしよろしければそちらをご覧ください。
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利益確定はいつすればいいの?
通貨ペアによってボラティリティが違いますので、一概には言えませんが、5pips~15pips前後を目安に、エントリーから早ければ1分以内に決済してしまう事もあり、そのすべてを成り行きで行いますので、ほんの少しのローソク足の動きにも敏感に反応していく必要があります。
もう少し利益を伸ばそうと思っていたら一瞬で逆行してしまう事も1分足や5分足の動きにはよくあることですので、ココと決めた瞬間に決済ボタンを押せるように常にマウスは握ったままのフォームを取っている方も多いと思います。
他の時間軸と同じく、意識されているサポートライン、レジスタンスラインを利益確定の目安にしたり、移動平均線やボリンジャーバンドにタッチしたら決済と決めておけば迷うことなく瞬時に決済が出来ますので、スキャルピングをやる前に自分なりの決済ルールを決めておいた方が、いざ決済する瞬間に迷いがなくなってよいと思います。
例えば、10pipsで利益確定をした後に30pips一気に伸びる事もありますが、「もっと持っていれば儲かったのに~」と言った感情があると、何度もトレードするスキャルピングではその感情が邪魔をしてうまく決済が出来なくなってしまいます。
なるべく機械的に感情を出さずに淡々と自分の決めたルールに乗っ取って決済をすることが重要だと思います。
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損切りはどこにすればいいの?
損切りも利益確定と同じく5pips~15pipsで何度も繰り返し行いますので、いちいち凹んでいては身が持ちません。
損切りもあらかじめこの線を超えたら損切りとかこの高値を超えたら損切りと自分でルールを決めておけば迷いがなくなります。
とはいえ、いざその時になると「意外と大丈夫かも?」とか「そろそろ反転するだろう?」と別の感情が湧いてきて、あらかじめ決めたはずのルールを守ることが出来なくなってしまいます。
実際に損切りした後に元のトレンドに戻ってしまい「あの時損切りしなければ利益が出たのに~」と言った経験をお持ちの方も多いと思いますが、これに惑わされていると永遠に勝つことが出来ません。
ですので、エントリーした瞬間に損切りの指値をすぐに設定するか、エントリーボタンを押したらあらかじめ設定したpipsで損切り注文が入るようにセットしておくのも一つの手だと思います。
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短い時間でトレードを完結させるには?
数秒から数分でトレードを完結させると言っても、ある程度値動きがないと、いざエントリーしたくても全く相場が動かなければ意味がありません。
ある程度値動きがあることを前提に相場に向かう訳ですから、値動きのある時間帯に挑まなければ効果は半減してしまいます。
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※例えば東京仲値と呼ばれる時間帯のドル円のトレード、欧州市場がオープンする夕方17:00頃からのユーロ系、ポンド系のトレードなど時間帯による値動きの違いなどについて書いています。
具体的に何を目安にトレードをするのか?
一番重要なのはローソク足の動き(プライスアクション)を目に穴が開くほど見続ける事だと思います。
何かの修行の様なイメージで、とにかくローソク足がどうなったら、その後どうなるのか?
チャートには再現性がありますので、どんなチャートパターンが出たらその後どういう動きになりやすいのかを実際のチャートを見ながら感じる事で、今まで漠然と見えていたチャートが規則性を持って描かれているアートのように見える様になってきます。
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そういう見方が出来るようになってくると、例えば「ダブルトップのネックラインを割り込んだので、この先はショート目線で見てみよう、だけどショートポジションを持っている人が増えてきたから損切り注文がサポートラインの上に溜まっていそうだな?よし、ダブルトップのネックラインを割ったらショートエントリーをして、逆行してサポートラインを上に抜けたら走りそうなので、その手前で損切りしておこう」と言った感じにチャートを見る事が出来るようになってきます。
ですので、ローソク足の出る意味や、それぞれのローソク足が作り出す形状をしっかりと見続けながら瞬時にエントリー、利確、損切りを行えるように訓練してみて下さい。
※過去検証ソフトのフォレックステスター
※過去検証ソフトで練習することも出来ます、有料のソフトですが、かなりおすすめです。
※無料のFXゲームアプリです。漫画で学習できるコンテンツなどもあって楽しく学べておすすめです。
インジケーターをどう活用するのか?
様々なインジケーターがありますが、まずは移動平均線を使う事をお勧めします。
単純移動平均線(SMA)でも指数平滑移動平均線(EMA)でも構わないと思います。
厳密にどの移動平均線が良いかの判断はそれぞれあるかと思いますが、重要なのは「みんなが見ている線」と言う事なので、あまりこだわらなくても大丈夫だと思います。
期間に関しても一般的には日足の5,25,75,200がデフォルトになっていると思いますので、そのまま使っても良いでしょうし、期間を変更しても良いと思います。
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一番多く見られているのは期間200の移動平均だと思いますので、200以外は自由な設定で大丈夫だと思います。
とはいえ、17とか31とかあまり誰も見ていないような数値に設定しても意味がない気がしますので、ある程度大勢の人がチャート上に表示している期間の移動平均が良いと思います。
代表的な数値が
5,20(21),25,50,75,90,100,150,200
になりますので、数値の根拠等に関しては関連記事を参照していただければと思います。
まとめ
スキャルピングは相場の急変動リスクをなくし、瞬時に利確、損切りを行う事で大きなロットでも最小限のリスクでトレードを行えるメリットがある反面、小さな値動きにも敏感に反応していかなければならない反射神経と、それに伴う経験も必要な、非常に難易度が高いトレードで、スプレッドや手数料が多く掛かってしまうデメリットもあります。
どんな値動きが起こるか分からない相場を相手に瞬時の判断をしなければならないので、エントリーや利確、損切りのルールもあらかじめ決めておかなければなりません。
自分の感情との戦いに打ち勝たなければスキャルピングで成果を上げる事が出来ないハードなトレードだと私自身思っています。
これからスキャルピングを始められる方は、しっかりとデモトレードで検証を重ねてから挑んでいただければと思います。
それでは、今回は以上となります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。