世界中に顧客を持つOanda社の提供するオープンポジションは、当社に口座を開設しているすべての人の持っているポジションを可視化して見ることのできるツールです。
ご覧の通り通貨ペアごとにショートポジションを持っている人の比率とロングポジションを持っている人の比率を見る事が出来ます。
無料で見る事が出来ます。
OANDAの顧客の通貨ペアごとの保有ポジションの比率を表で示したものです。ポジションの偏りが大きくなっている場合には注意…
オープンポジションで何が分かるのか?
保有しているポジションの比率を見る事で、今後価格がどちらへ動くのかをある程度予測することが出来ます。
例えば、画像の一番下のユーロドルを例にしたいと思います。
未決済のショートポジション 63.2%
未決済のロングポジション 36.8%
明らかにショートポジションを保有している人の方が多い事が分かります。
もし今ショートポジションを保有している人が一斉に利益確定をしたらどうなるでしょうか?
ショートポジションを利確すると言う事は、反対売買になりますので、ユーロをロングする事になります。
すると一斉に価格は上がっていく事になります。
更に、底値近辺で新規でショートエントリーしていた人たちは損切りをしなければならなくなります。
つまり、ショートの損切りもロングなので、ショートの損切りが多く出ると、価格は更に上がっていく事になります。
オープンポジションは何を意味しているのか?
現状明らかにショートポジションを保有している人の方が多いと言う事は、ショートポジションを保有している人の数だけ、利益確定または損切りの注文(指値)がどこかの価格帯に入っていると言う事になります。
つまり、ショートポジションを保有している人が多ければ多いほど、沢山の買いの指値注文が出されており、ロングポジションを保有している人が多ければ多いほど、売りの指値注文が多く入っていると言う事が言えます。
このオープンポジションの比率がどちらかに偏れば偏るほど、どこかのタイミングでその反対の方向に価格が動きやすいと言う事を表しています。
オープンポジションの使い方
画像のユーロドルを例にします。
この後更にショートのポジションが増える可能性もあります。
そうすると、価格は更に下がっていく事になります。
しかし、価格が底を打ち、反転の兆しを見せ始めたら、明らかにショートポジションを保有している人が多いこの状況では、反対の買いの注文が多く発生しやすい状況になっていると言う事になります。
では、具体的にどうするかと言いますと。
もちろんロングエントリーを検討します。
もし、チャート上にダブルボトムや逆三尊などのチャートパターンが現れたり、過去の高値や安値を水平線で結んだサポートラインにローソク足がタッチしていたら、もしくは移動平均線がゴールデンクロスをしていたら、MACDが20を下から上へあがってきたら、なんでもいいのですが、とにかく複数の上がると判断出来るサインが現れたら、あなただけではなく、世界中のOANDAユーザーも同じチャートパターンや同じインジケーターを見ていますので、判断する事は同じです。
「そろそろ持っているショートを利益確定しておこうかな?」
もしくは、
「そろそろ損切りしておかないと更に上に持っていかれたらやばそうだな?」
のどちらかになります。
そこに大口が新規のロングエントリーを打ってきたら、一気に価格が跳ね上がる現象が発生します。
事前に察知できるのものなのか?
もしオープンポジションを見て、明らかにショートポジションの方が多いので、事前にロングを仕掛けて置こうと考えるのは軽率です。
なぜなら、更に新規の売りを入れて価格が下がっていく可能性も十分あるからです。
そこまでロングとショートの比率が開くからには、何らかの原因があったのかもしれません。
市場参加者の心理が、欧州の経済に落胆しきっていて、「とてもユーロのロングなんで出来ないよ」と考えていたら、「ユーロを売ってドルを買っておこうかな?」と考えるかもしれません。
そうなると、更にショートの保有比率は上がりますので、不要にロングを入れたら即損切りにあってしまいます。
事前にある程度予測をすることは出来ても、確信をもってエントリーするには、オープンポジションを参考に、他のシグナルもしっかりと確認してからでないと、思わぬ落とし穴に落ちてしまうかも知れません。
頭と尻尾はくれてやれ
と言われるように、いくらショートポジションが多いと分かっていても、ド底でロングを入れられることは稀ですので、しっかりと反転のサインが出て、頭の部分を確認してからロングエントリーをすることをお勧めします。
まとめ
Oandaのオープンポジションを見る事で、通貨ペアごとのポジション比率を確認することが出来ます。
明らかにどちらかにポジションが偏っていたら、その反対の注文が大量に潜んでいると考えられます。
ですので、どこかのタイミングで価格が反対方向へ進むことが予想されます。
とはいえ、ポジションが偏っているからと言って不用意に反対のポジションを取ってしまうと、そのまま更にポジション比率が乖離する可能性もあるので注意が必要です。
明らかにトレンドが反転したと判断出来るか、明確なエントリーポイントが発生した時に、価格が反対方向へ進み始めると予想されます。
頭と尻尾はくれてやれと言われる理由は、価格が反転するかも知れないと予想して頭から丸かじりにしようとすると、手痛いしっぺ返しを食らう可能性があると言う事です。
しっかりと引き付けて、反対方向へのトレンドが発生したと明確に判断が出来た時、オープンポジションの比率がロング、ショート共に半々の位置に戻って来るまでそこをうまくトレンドに乗れるチャンスととらえることが出来るのではないかと思います。
相場に絶対はありませんが、多くの投資家が参考にしているツールだけに、信ぴょう性は十分ありますし、これだけはっきりとポジションの比率の偏りを無料で見る事の出来るツールを使わないでいる手はないと思います。
私はエントリー前に必ず確認しています。
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それでは、今回は以上となります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。