こんにちは、たけんちです。
今回はFXの注文の仕方について考えてみたいと思います。
まずエントリーをするには、「成り行き注文」と「指値注文」があることはご存じでしょうか?
成り行き注文は現在の価格で注文を出しますので、スマホでもPCでもほぼワンクリックでエントリーを完了させることが出来ます。
では、指値注文はどうでしょう?
主婦としては安く買いたいので、値段が下がったところで買いの注文を出したいわ?
それなら買いの指値、Buy Limitというのを設定しておくといいよ!
倍リミット???
どっちがどっちの注文を出せばよいのか分からなくなりそうな「指値·逆指値注文」の色々について解説していきます。
指値注文の色々について
指値とは
あらかじめ決まった値段を指定して注文を出すことで、いくらになったら買いたいとか、いくらになったら売りたい、と言った注文方法になります。
MT4の注文画面には「Buy Limit」「Sell Limit」「Buy Stop」「Sell Stop」と書かれていて、さっぱり意味不明ですが、これについても解説していきます。
MT4の英語表記について
- 「Buy Limit」は買い指値の意味、下がったら買いたい時に使います。
- 「Sell Limit」は売り指値の意味、上がったら売りたい時に使います。
- 「Buy Stop」は買いの逆指値の意味、上がったら買いたい時に使います。
- 「Sell Stop」は売りの逆指値の意味、下がったら売りたい時に使います。
ややこしいですが、よく使っていると自然と覚えますのでご安心ください。最初は私もどっちがどっちか頭が混乱して良く間違った注文を出していました。
どんな仕組みなの?
◇「指値注文」の場合
買い注文であればその価格以下になると買い注文が成立します。
売り注文であればその価格以上になれば売り注文が成立します。
◇「逆指値注文」の場合
買い注文であればその価格以上になれば買い注文が成立します。
売り注文の場合はその価格以下になると売り注文が成立します。
どんな時に使うの?
下がったら買いたい場合
買いの指値注文(Buy Limit)を出します。これは「押し目買い」と言って、例えば上昇トレンド中に押しを付けるのを待って低いところからロングエントリーをしたい時などに使います。
そのほかは、レンジ相場の時などに、レンジの下限にタッチしたり、直近安値の価格まで下がって反転を見越して買いのポジションを持ちたい時に使います。
上がったら売りたい場合
売りの指値注文(Sell Limit)を出します。これは「戻り売り」と言って、例えば下降トレンド中に戻り高値を付けて反転下落を見越してショートエントリーをしたい時に使います。
そのほかは、レンジ相場の時などに、レンジの上限にタッチしたり、直近高値にあるレジスタンスラインで跳ね返されて反落することを見越してショートエントリーしたい場合に使います。
上がったら買いたい場合
買いの逆指値(Buy Stop)を出します。これは「ブレイクアウト」と言って、上昇トレンド中に直近高値を上にブレイクしたところから更なる高値を目指す時にロングエントリーする時に使います。
そのほかには、レンジ相場の高値を上にブレイクしてレジスタンスラインを超えて上昇トレンドが発生することを見越したロングエントリーに使います。
下がったら売りたい場合
売りの逆指値(Sell Stop)を出します。これも「ブレイクアウト」と言って、下降トレンド中に直近安値を下にブレイクしたところから更なる安値を目指す時にショートエントリーする場合に使います。
そのほかには、レンジ相場の安値を下へブレイクしてサポートラインを超えて下降トレンドは発生することを見越したショートエントリーに使います。
どの注文にもスリッページが発生する
スリッページとは、注文した価格と約定した価格との差のことで、簡単に言うと価格は常に変動している為に、注文から約定までのコンマ何秒かの間に価格がずれてしまう現象で、システム上起こりえる仕方のない現象とされています。
証券会社によってスリッページを何pipsまで許容するかの設定が出来ますので、設定しておいても良いかと思います。
通常時に指値注文が約定する際にはさほど影響はありませんが、価格が激しく動いている時(指標発表時など)には指定した価格から大幅に離れた価格で約定してしまう事もあり得ますので、念のため許容できるpipsで指定をしておけば、無駄なポジションを持つことを防ぐ事ができます。
利益確定に使う指値·逆指値を設定する場合
ロングポジションを持っていて利益確定をする場合には「上がったら売り」ですので、売りの指値(Sell Limit)になります。
ショートポジションを持っていて利益確定をする場合には「下がったら買い」ですので、買いの指値(Buy Limit)になります。
損切りに指値·逆指値を設定する場合
ロングポジションを持っていて損切りをする場合には「下がったら売り」ですので、売りの逆指値(Sell Stop)になります。
ショートポジションを持っていて損切りをする場合には「上がったら買い」ですので、買いの逆指値(Buy Stop)になります。
イフダン注文について
「IFD」イフダン注文とは
ある注文を出した時、その注文が約定した時に、付随したもう一つの注文(大体は損切り注文)を出すことが出来る注文方法です。
どんな場合に使うのか?
例えばある価格まで下がったら買いの指値(Buy Limit)注文を出したいと思ったとき、その注文が約定したと同時に下がったら売りの逆指値(Sell Limit)注文を出す注文方法になります。
あらかじめ指定した価格か、もしくはエントリーから何pips離れたらとか、いくら離れたら等証券会社のツールによって違うとは思いますが、設定しておくことが出来る注文方法で便利です。
オーシーオー注文について
「OCO注文」とは
2つの注文を同時に出し、どちらか1つが約定すると残ったもう1つがキャンセルされる注文です。
どんな時に使うの?
一般的には成り行きでロングエントリーした後、上がったところで利益確定の売りを、下がったところで損切りの買いを入れておけば安心だな!と言った使い方になります。
他にはレンジ相場などで、エントリーを検討する場合、上下に価格が行ったり来たりしている状況で、この先上がるか下がるか予想が困難ですので、上がったところで「戻り売り」を、下がったところで「押し目買い」を仕掛けてみよう!と言った時に効果的です。
アイエフオー注文について
「IFO」注文とは
イフダンとオーシーオーをくっつけた注文方法です。
どんな場合に使うのか?
新規のエントリー注文と、利益確定の注文、損切りの注文の3つを同時に出すことが出来ます。
ある意味これさえしておけば相場を見れない時などにチャンスが来ても逃しませんし、仮にポジションを持ってからも利益確定と損切りの注文も同時に設定されていますので、急な値動きがあっても安心です。
私もスイングのポジションを持つときはほとんどこれで注文しています。
まとめ
様々な注文方法を見てきましたが、最初は英語とカタカナばかりで何が何やら分かりませんでしたが、やっていくうちに見慣れてきますので、あまり深く考えなくても良いと思います。
スキャルピングなどで瞬間的なトレードをされている方ではない限り、ほとんどの方が指値、逆指値の注文を入れていると思いますので是非活用していただけたらと思います。
それでは今回は以上となります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。