年末に手仕舞い売りが出やすい事によって、年始には買いが入りやすいと言われていますが、今年はどうなるのでしょうか?
カレンダーを見てみると
12/30(水)大納会
12/31(木)米新規失業保険申請件数
1/1(元日)休
1/2(土)休
1/3(日)休
1/4(月)大発会
となっています。
クリスマスが終わると欧米の金融機関が再び動き出す事もあり、年末の31日まで為替相場は動いています。
東京市場は12/30日の大納会まで市場が開いている関係で、海外の機関投資家も参加してきますが、例年大納会前日まで株が売られていると、大納会当日に買い戻しが入る傾向にあるようです。
米長期金利の利回りに注目?
しかし、今年はコロナの影響があるので、例年通りのアノマリーが通用するかどうかは分かりません。
ギリギリまで米長期金利の利回りと、米国株式市場の状況を考慮する必要があります。
為替が動く要因には、輸入企業のドル需要、GPIFなどの公的機関のドル買い、機関投資家、ヘッジファンドの売買、など様々な要因が考えられます。
年末年始に実需企業と公的機関が積極的に売買することはまずありませんので、機関投資家やヘッジファンドの動向に注意してトレードをすることが大切になると思います。
とはいえ、新年を迎える直前まで取引を行っている金融機関もそれ程多くはないと思いますので、数年前のフラッシュクラッシュを起こした時のように、AIが稼働して予期せぬ値動きが起こることは十分に考えられると思います。
ドル買いか?ドル売りか?
もし12/30日の大納会で海外勢が買い向かってくるとすれば、株価が上がる訳ですから、長期金利の利回りは低下します。
それにより、ドルの価値は下がる傾向にあり、ドルインデックスが下落すれば、ドルストレートの通貨ペアのショートポジションを持つ人が増えると言う事に繋がります。
しかし、株式市場が年末に売り一辺倒になると、長期金利が上昇する為、ドルの価値が上がり、ドル買いが加速していきます。
12/31に米国の「新規失業保険申請件数」が発表されることもあり、米国の実体経済を図る上では重要なポイントとなると思います。
これにより、1/4の大発会の日に窓を開けて相場が大荒れすることも考えられます。
この時点ではまだ実需のドル買いなどは起こらない為に、東京時間の仲値でのドル需要には結びつかず、もし米国経済の低迷を示唆して年明けにドル売りが起こるとすれば、1/5~1/6頃に輸入企業のドル買い、年金などの公的機関、保険会社などのドルの買い戻しなどでひと段落するのではないか、と予想されます。
まとめ
12/30の東京大納会までに株式市場がどのようなパフォーマンスを見せるのかと、12/31の米国の新規失業保険申請件数の数値によって、3連休を挟んだ新年一発目の窓開けが起きるのかどうかが注目されます。
この年末年始に新たなコロナ関連の悪材料も出てくるかもしれませんし、米大統領選挙の行方も気になります。
様々な不確定要素を抱えていますので、世界中の金融機関が搭載しているAIが何かに反応して大きなクラッシュが起こる可能性もなくはないと思います。
あくまでも私個人の見解ですが、カレンダーを見て相場を紐解いていくと、3連休明けの新年1/4のウェリントンオープンは何らかのアクションがあってもおかしくないのかな?と思っています。
相場は生き物ですので、新年からチャンスをつかむのか、リスクを回避するのか、ジックリと見極めながら2021年のトレードを始めたいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。