順張りと逆張りはどちらが正解なのでしょうか?
チャートを見ていると、自分の目線が定まらなくてどの方向を向いているのか分からなくなってしまうときがあります。
そんな時はどちらにエントリーすればよいのか判断することはできません。
もし間違った目線でエントリーしていたら、とんでもないことになってしまいます…
と言う事で、
目線とは
- チャートが上方向に向かっている様に見えているのか?
- 下方向に向かっている様に見えているのか?
- 横ばいに推移している様に見ているのか?
過去の完成したチャートを見れば
上がっていたんだな
下がっていたんだな
と容易に判断することができます。
今まさにこれから作られていくチャートの未来を予想してトレードをしているわけですから
上がっていくだろうな
下がっていくだろうな
と言った目線で見るしかありません。
仮に上方向へ目線が向いていたとしても、
そろそろ天井付近だから「売りを仕掛けよう」と考えたり、
上がっているのだから、さらに上があるので「買いを仕掛けよう」と考えたりして、定まりません。
たとえ相場参加者が同じ方向に目線を向けていたとしても、
エントリーの判断は人それぞれなので、ロングかショートかの判断が分かれてしまいます。
目線は同じでも、その後価格ががどちらへ行くのかの判断の違いが
順張りか逆張りか
の違いになります。
そんな順張りと逆張りの違いについて解説します。
順張りと逆張りの違いについて
一般的に順張りが正統派とか、逆張りは難しい
などと言われていて、どちらの手法でトレードすればよいのか悩む方は多いです。
私も散々悩みました。汗
「トレンドフォロー」と言ってトレンドと同じ方向にエントリーすることを「順張り」
といいますので、トレンドが発生したら、その波に乗って波が収束するまでの間利益を積み上げていくのが順張りのスタイルになります。
しかし、波は上下にうねっていますので、上がったり、下がったりを繰り返しながら
どちらかの方向を目指して進行しています
その波の「上向きだけ」、とか「下向きだけ」をうまくとらえることが出来れば、利益を上げる事ができるはずです。
これが「逆張り」の発想です。
「戻り売り」、「押し目買い」
と呼ばれる
上がったところで売りを入れる
下がったところで買いをい入れる
と言った手法です。
それでは次章からそれぞれの手法について詳しく解説していきます。
順張りについて
「順張り」とは、トレンドが発生している方向と同じ方向にポジションを取ることを意味します。
では、トレンドの発生とは何なのでしょうか?
トレンドの発生とは、上昇トレンド、下降トレンドと言われるチャートがどちらかに強く傾いて進行している状態のことを指します。
買いの勢いが強ければチャートは右肩上がりになります。
売りの勢いが強ければチャートは右肩下がりになります。
そのトレンドに沿って上手に波乗りするのが順張りの正統派スタイルです。
具体的にどのようにエントリーするのでしょうか?
順張りのエントリー方法
今回はデイトレードの時間軸で解説します。
およそ数時間から数日間の保有を目途に、その時間内での波に乗っていくスタイルです。
チャートは「フラクタル構造」になっていますので、数秒から数分の値動きを得るスキャルピングという手法でも同じように通用します。
スキャルピングをメインにされる方は時間軸が短くなっただけと解釈していただければ結構です。
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まず、週足と日足を確認します。
週足(しゅうあし)は一週間に一本のローソク足
日足(ひあし)は一日に一本のローソク足
その集合体が週足チャート、日足チャートとなります。
週足チャートで大まかな相場全体の雰囲気を確かめたのちに、日足チャートで日々の値動きがどちらに傾いているのかを判断します。
週足チャート
日足チャート
画像の赤丸は「高値(たかね)」を表していて、下の青丸は「安値(やすね)」を表しています。
「週足チャート」をみてみると、赤丸と青丸が揃って右肩下がりになっているように見えます。
逆に「日足チャート」を見ると赤、青共に右肩上がりになっているように見えます。
こちらの画像では、週足チャートの中にある日足チャートを表しています。
こうしてみると、右肩下がりになっている週足チャートの戻りの部分が日足チャート全体で見ると右肩上がりになっている様に見えています。
ですので、この局面では売りを入れられるポイントを探すのが、順張りの王道手法となります。
この場面で売りのエントリーポイントを探した場合
赤丸で示したポイントまでローソク足が下がってきたら売りのショートポジションを取ることになります。
これが順張りの基本的なやり方になります。
逆張りのエントリー方法
では、先ほどと同じチャートを使って「逆張り」エントリーに挑戦してみたいと思います。
紫のラインでローソク足が反転することを想定して、買いのロングエントリーをします。
日足チャートでは、右肩上がりの上昇トレンドが発生していますが、週足チャートは下向き、更に日足チャートでも下がったところで反発を狙った
押し目買い
の手法になります。
これは逆張り手法の王道パターンになります。
もし仮にこの場面で「順張り」の買いのロングエントリーをするとしたら、
赤い線を上に抜けた所からのロングエントリーになります。
「逆張り」は非常に難易度が高く、上級者向けになりますし、画像の赤丸のポイントで反転せずにそのまま下へ抜けて行ってしまうこともあります。
反転する見極めが非常に難しい手法になります。
レンジ相場での逆張り手法
続いては、レンジ相場での「逆張り」手法の紹介になります。
逆張り手法は、トレンドが発生していない
レンジ相場といわれる状態でのエントリーに効果的とされています。
明らかに上下に行ったり来たりしているだけで、右肩上がりでも
右肩下がりでもなく
横ばい(レンジ相場)の状態
この様なチャートが形成されると判断した時には逆張り手法をもちいます。
ではこちらの画像をご覧ください。
赤丸のゾーンで売りを、青丸のゾーンで買いを検討します。
もし赤丸ゾーンを超えて上がって行ってしまったら損切り
青丸ゾーンを超えて下がってしまったら損切りです。
これが逆張り手法のセオリーです。
因みにこの上下のレンジをどちらかに抜けてしまった場合は、トレンドが発生する可能性が強いため逆張り手法は中止(損切り)して、順張り手法へと切り替える必要があるでしょう。
赤丸と青丸が逆転しました。
レンジを形成している上下の場所に、ロングエントリーした人の損切り注文と、ショートエントリーした人の損切り注文が置かれています。
上下のエントリーゾーンをブレイクした時には、損切り注文を巻き込んで強いトレンドが発生する可能性が高くなる典型的なパターンです。
相場の転換点を見分けるコツ
順張りはトレンド方向、逆張りはレンジの上下の中を抜くのであれば、トレンドからレンジに移行したり、レンジ相場を抜けてトレンドが発生するポイントを判別できれば、
順張りか逆張りかの判断が容易に出来るようになるでしょう。
上昇トレンドが終焉を迎え、次のトレンドに移行することがもし分かるのであれば、順張り手法から逆張り手法へ転換することができるでしょう。
ドテンすると言うことになります。
トレンド転換を確認するには
こちらの画像のように高値と安値の位置を把握することが重要です。
自分の勝ちパターンを見つけるのって難しいですよね。 結論から言うとFXトレード・フィナンシャルのMT4を使うことで様々なインジケーターを自由自在に追加して、自分に合った分析手法がみつかります。FXト[…]
トレンドの転換を確認出来れば、逆張りから順張りへ目線を変更することが容易になりますので、是非参考にして頂ければと思います。
最後に
実は私自身逆張りはほとんどやりません。
私のトレードルールは順張りのブレイクアウトが基本となっています。
しかし多くの利益を生み出している凄腕トレーダーさんの手法をのぞいてみると、
逆張り中心の方が多いように感じます。
どちらもルールを守って適切なタイミングを見極められるのであれば、利益を出すことは出来ますし、順張りと逆張りに良し悪しはないでしょう。
ただ、どちらの手法も上手に使えるようになってこそ勝ちトレーダーへの近道になりますので、両方の手法を熟練の域まで極めて頂ければと思います。
有料になりますが、こちらのソフトで過去検証をすると、
順張り、逆張りのトレード手法に磨きをかけることが出来ますので是非試していただけたらと思います。
と言うことで、今回は以上となります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。