毎年この時期になると今年は何日までトレードしようかな?とぼんやり考えたりします。
そんなことを考えている間にSNSでは「年内のトレード終了しました!」などの書き込みが目立ち始めて気が付けばあっという間にクリスマスになっている訳ですが、FXは24時間土日以外トレードが出来ると言っても、市場参加者が圧倒的に少なくなるクリスマスだけは、スプレッドが広がって実質的にトレードはお休みモードになってしまいます。
では、これから年末から年始にかけて、トレードプランをどう立てて行けばよいのでしょうか?
12月相場の特徴
基本的にはクリスマス商戦があり、ボーナスシーズンでもあることから、株式市場は買われて上がる傾向にあります。
年末にかけて飲み会、忘年会もピークに達しますので、飲食店、ホテルなどは一番の繁忙期、物流や建設業なども大忙しの時期になるのが一般的ですので、誰もが一年で一番忙しい一か月を過ごしていることと思います。
FX市場においても中旬くらいまでは実需のドル需要もありますし、海外勢も活況に取引していますので、ボラティリティのある相場と言えると思います。
しかし、今年はコロナの影響で出控え、買い控えなど需要が低迷してしまう事が確実視され、企業のボーナスも例年以下になることは間違いありませんので、コロナがいつまで続くか分からない不安感から例年通りの年末にはならないと予想されます。
年末年始に海外旅行へ行ったり、実家へ帰省したりする動きも限られてくることから、更なる景気の冷え込みも予想されます。
為替市場に影響は?
12月は例年ですと前半は相場は活況になる傾向にあります。
大手金融機関やヘッジファンドなどが、なるべく年内の利益分を確保してクリスマスホリデーに入りたい思惑があることから、無理なトレードをしてギリギリで損失を出してしまわない様にしたいと考えているからだそうです。
実需企業にとっても、12月中旬から海外企業が休業に入ってしまうのに合わせて、輸出、輸入ともに大きな商いを行う事が出来ない為、仲値でのドルの需要も少なくなることから、中旬から年始にかけては低調に推移する傾向にあります。
今年のクリスマス(12月25日)は日本時間の金曜日になりますのが、その日はほとんどのFX会社は臨時休業になりますし、取引が出来るFX会社があってもスプレッドが広がってしまいトレードは事実上出来ません。
その前の週19日ころから海外勢は徐々に休暇に入り始めると思われますので、市場参加者もほぼいない閑散とした状態となっていると予想されます。
ただ、大手のAIが稼働している可能性があり、フラッシュクラッシュなどを引き起こす可能性は十分にありますので、スイングでポジションをホールドしたままにしておくと、急な値動きに刈られてしまう可能性は十分あります。
遅くても23日ころまでにはすべて手仕舞いにしてポジションを持ち越さない様にすることも資産を守る上で大切な要素になると思います。
イベントリスクについて
12月15日に年内最後のFOMCがありますが、金利は据え置きになると思われますし、年明けにバイデン大統領が就任する予定もありますので、流石にこのタイミングでサプライズはないと思います。
18日の米市場SQで実質年内のトレードはすべて終わりにする方が多いような気がしています。
日本市場は30日前場で大納会になります。
株を長期保有している方以外はギリギリまでデイトレをするほど出来高もないと思いますので、この時点で保有している方はあまり相場の上げ下げに関係なく長期目線で保有されている方々だと思われます。
FXはカレンダー通りですが、1月1日は各証券会社がお休みになりますので、取引は出来ません。
年明けは1月4日(月曜日)から取引を再開できると思います。大手金融機関も来年は1月4日から始業すると思われますが、仲値に大きな注文が入って来るのは6日水曜日か7日木曜日頃からになりそうな見込みですので、トレードはその頃から再開するのがベターな選択ではないかと思います。
海外勢はお正月休みは関係ないので4日の欧州時間、NY時間から通常通り取引してくると思われます。
まとめ
毎年年末になると年内の損失を取り返そうと躍起になったり、年内に得た利益を吹っ飛ばさないように慎重になったり、普段あまり考えないようなことを考えてしまう時期なので注意したいですね。
結局は相場が正義なので、相場に合わせてトレードプランを立てて行かなくてはいけませんので、欧州、米国がホリデーシーズンに入ることは分かり切っている時期ですから、こちらも合わせてお休みにするのが適切かな?と思っています。
しかし、今年はコロナでデジタルクリスマスと言われていますので、家族で集まって過ごす例年通りのクリスマスとは違い、各自でクリスマスを過ごすことを推奨しているみたいですので、ひょっとしたら、昨年までとは違った相場の動きになるかも知れません。
取り合えずポジションはフラットにして、ジックリと相場を観察していきたいと思います。
それでは、今回は以上となります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。