【FX】始めるならどっち?FXと株のトレードの違いについて

はじめまして、たけんちです。

コロナ禍で投資を始められる方が多いそうです。

私はライブドアショックやサブプライムローン問題が起きる前、空前の投資ブームが起きている時に口座開設をして、見よう見まねで株取引を始めた一人でございます。(ジェイコム誤発注でBNFさんが数分で何億円も手に入れたニュースが話題になった年です。)

当時はリスクは高いけれどリターンも大きな投資としてFXは日の目を見始めたばかりだったと記憶しています。

そして昨今では空前のFXブームとなり、誰でも簡単にスマホでトレードできる時代になりました。

これから始める投資としてはどちらをやるのがお得なの?と聞かれると難しい質問になりますが、それぞれの違いでしたら長年の経験からお伝え出来る事があるのではないかと思いますので、解説してみたいと思います。

◎価値の差益で利益をだす

株の場合

証券取引所に上場している企業には年に4回決算と言うものがあり、3か月ごとのその会社の業績の通信簿を発表します。

それにより今の株価が高いのか、安いのかを判断しますので、会社が発表した業績に対して株価が高いと思われれば売られますし、安いと思われれば買われます、更に時価総額(株価×発行株数)が売上や利益に対して割高なのか割安なのかと言った視点も売買の判断とされますので、現在の株価が割高なのか割安なのかを想像して利益を得る為に差益を取引していることになります。

FXの場合

通貨を取引しているのは銀行ですので、各国の中央銀行が発行した通貨をそれぞれの銀行が様々な取引に使うのが通貨(お金)になります。

ですので、株のように四季報や決算にあたる通信簿はありません。

常にその価格は変動し続けているのが通貨の特徴になりますので、政治や経済、天災や要人発言など様々な要因に左右されながら価格が上がったり下がったりし続けています。

ですので、何も軸になるものが通貨にはないので、お互いの国の信用同士が支えあって存在していていて売買判断も様々です。

現状の価格が割高なのか割安なのかを図るバロメーターも色々ありすぎてどれを信じてよいかは投資家の方がたの見立てや経験によっても変わってきますので、主にチャートの形状が売買の判断として大きな役割を担っています

テクニカル分析と言いますが、株のように売買の判断材料になるものが明確ではない分チャートによる売買判断を重要視して差益を出すのがFXになります。

◎いつ売買できるの?

株の場合

取引時間が決まっていて、朝9時から11時半、13時から15時までとなります。

それ以外では、PTSと呼ばれる夜間取引(ナイトタイムセッション16:30~23:59)が出来る銘柄があり、大手証券会社が「私設取引所」となって自社で保有している株を顧客に売買することで、日中お仕事で売買できない人でも夜間取引所で売買することが出来る様になっています。

土日、祝日は基本的には株の売買できません。

FXの場合

土日を除く24時間いつでも売買できます。

世界のどこかの証券取引所が開いている時間帯は通貨の取り引きが出来ますので、世界中の証券取引所が閉まっている日本時間の土曜日朝6時から翌月曜日朝7時までは取引出来ません。

逆にそれ以外は24時間いつでも取引出来ますので、日中お仕事があっても夕方や深夜にトレードが可能ですし、日本の祝日やお正月やGWなども関係ありませんが、クリスマスだけはアメリカ市場が動かない関係で一応売買は出来ますが、スプレッドが凄く開いてしまい、実質トレードは出来なくなっています。

◎どんな売買方法があるの?

株の場合

現物株と言って、その株が現在1,000円の価格を付けていたとして、最低単元100株だとした場合は、10万円から取引が可能になります。

これは企業によって違いますので、株価が100万円で1株から買える会社もあれば、株価が100円だけど千株からしか買えない株もあります。

更に信用取引と呼ばれる取引があり、持っている資産の3倍までレバレッジを効かせて取引することが出来ます。

例えば100万円を口座に入金した場合、300万円までの売買を行う事が可能になります。

更に信用口座を開設していれば、売りから入る「空売り」と呼ばれる取引も可能です。

こちらは証券会社が保有している株を借りて、借りた株を市場に売って、利益が出たら買い戻して証券会社にその株を返すと言ったやり方で、手数料も高く、「逆日歩」と呼ばれる配当金の日割り分を支払わなければならないこともあり、しかも売りから入るので非常に難易度が高いです。

どちらも3か月以内に反対売買をしなければならず、仮に元本を割ってしまった場合は「追証」と言って口座残高以上の損失分を支払わなければならない状況になる場合もあります。

FXの場合

国内口座でのレバレッジは25倍ですので、仮に100万円分のドルを買う場合25分の1の4万円程度で取引することが可能です。

FX会社ごとにスプレッドと呼ばれる手数料が、各通貨ペアごとに設定されていますので、そのスプレッドを含んだ金額で買いでも売りでも同じようにトレードすることが可能です。

株と違い口座に入金されている以上の損失が発生しても「追証」にはならず、証拠金維持率が何パーセント以下になったら強制決済されるシステムになっているFX会社がほとんどですので、その点は株と違って借金を背負う事にはならないので安心だと思います。

らくらくFX

◎誰が売買しているの?

株の場合

発行されている株数が企業によって決まっていますので、その内の「浮動株」と言われる市場に流通している株数が決まっています。

その為、出来高と呼ばれる取引量が明確なのが株の特徴です。

企業が発行している株式の約半分は大株主が保有しているのがほとんどですので、会社四季報をみれば、誰がどんな目的でその企業の株を保有しているのかが明記されています。

残りの市場に流通している株式を機関投資家やヘッジファンド、個人投資家が日々売買しています。

FXの場合

通貨の流通量は各国の中央銀行が決めていますので、市場にどのくらいの量の通貨が流通しているのかは正直分かりません。

日本だと日銀のHPに詳細を公表しているのかも知れませんが、日銀は常に国債やETFを市場から買って通貨の量をコントロールしていますので、日々変動していると思います。

とはいえ、日銀や各国の中央銀行が今現在どのくらいの量の「自国通貨」が市場に流通しているのかはちゃんと把握していると思います。

しかし、FXをやる上でどちらかと言うと金利には物凄く敏感に反応しますが、市場に流通しているお金の量には左程左右されない印象があります。

ですので株と同じく金融機関、ヘッジファンド、個人投資家などが売買していて、その量は株取引の数百倍にも上る規模だと思われます。

MATRIX TRADER

まとめ

差益を得る為に行うのが投資(投機)ですが、株とFXでは大きな違いがあるように感じました。

いつでも24時間取引が出来るFXに比べて、市場が開いている時間しか取引できない株の方が不便なように感じますが、その分リスクの高いFXに比べて業績をしっかりと分析していれば大きなリスクを負わない株と、どちらにもメリットとデメリットがあるように感じます。

一般的にはFXで利ザヤを抜く短期トレードで元手資金を増やして、株式に長期投資をして配当金を複利に回す資産運用をしていくのがセオリーだと考えられています。

スマホやタブレッドがあれば日中仕事中でも少しの空いた時間を活用してトレードが出来てしまうので、株でもFXでもやり方次第ではどんな状況においても利益を出せる方はいらっしゃると思います。(私はまだまだ修行中です…汗)

どちらにしてもそれなりに知識と経験を要することは間違いないと思いますので、しっかりとそれぞれの特徴について知って頂き、実際にトレードをする上で経験値を高めて行っていただけたらと思います。

それでは、今回は以上となります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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