FXチャートの見方が劇的に変わる!「フラクタル構造」について

こんにちは、たけんちです。

今回は「フラクタル構造」について解説してみたいと思います。

「フラクタル構造」とは

フラクタル構造 wikipedeia

引用 [フラクタルの特徴は直感的には理解できるものの、数学的に厳密に定義するのは非常に難しい。]

いきなり難しい解説で訳が分かりませんが、一言で簡単に言いますと

画像のように連続した同じ形が繰り返されている状態を指しています。

(直感的に理解できていればOKです。)

ロシアのマトリョーシカをイメージすると分かりやすいと思います。

では、なぜこの「フラクタル構造」がFXと関係しているかとい言いますと、

チャートの形状が、まさにこの「フラクタル構造」をしているからなんです!

次章からこの「ふらくたる」について、出来るだけ分かりやすく深堀していきたいと思います。

チャートの形状はマトリョーシカになっている

普段みなさんはどんな時間軸でチャートを見ていますでしょうか?

私は主に日足と1時間足になりますが、

長いスパンでチャートを捉えている人は週足、日足をメインに見ているでしょうし、

短いスパンでトレードしている人は、5分足、1分足を見ていると思います。

どの時間軸で見ても、チャートには「山や谷」が表れて、右肩上がりに上がっていたり、下がっていたりしていると思います。

これは、FXに限らず、株でも債券でも先物でも、どんなものでもチャートに当てはまるものなのですが、

小さな時間軸に現れている山や谷、高値や安値、上昇トレンド、下降トレンド、と言った形状は、その上の時間軸のローソク足を形成している土台になっていて、

更にその上のチャートを形成する土台になっています。

それを繰り返しながら大きなローソク足が出来ているという訳なんです。

つまり、月足、週足など長いスパンのローソク足一本一本の中には日足、4時間、1時間などのチャートが含まれていて、

そのチャートの形状を作っているのはもっと小さい15分足、5分足、1分足などであり、まさにマトリョーシカの様にになっているという訳なんです。

つまり、どの時間軸で見ても、チャートの形状には同じような山や谷を付けている、と言う事が言えるのです。

マルチタイムフレーム分析について

いきなり聞きなれない言葉が飛び込んできましたが、

マルチタイムフレーム分析とは、各時間軸でチャートを分析してトレードの方針を決めましょう、と言った意味の言葉です。

マトリョーシカの一番大きい人形が「日足」だとしたら、その人形の中に「4時間足」が入っていて、また更に「1時間足」が出てきて….

「日足」のローソク足1本の中には

「4時間足」が6本入っていて、

「1時間足」が24本入っていて、

「30分足」が48本入っていて…

最終的に「1分足」が1,440本入っている計算になります。

それぞれの時間軸ごとのローソク足には山や谷がり、それぞれの形状が積み重なってまさに「フラクタル構造」になって日足の形を作っていると言う事です。

次章からはより具体的にチャート画像を使って説明していきたいと思います。

チャート画像でフラクタル構造を見る方法

こちらはポンド円の「日足」になります。

まず前日のローソク足、紫の丸で囲った陰線を見て頂きたいと思います。

上に短い髭を付けて(少し上がってから)一気に下落して大きな陰線の形になっています。

さて、この一日、この陰線の中はどんな「フラクタル構造」が起きていたのでしょうか?

こちらは同じ日の「4時間足」になります。

一日一本の日足の中には、このように「4時間足」が「6本」含まれています。

最初に白い陽線が出て少し上がった後、黒い陰線が3本続いて下落して、

髭の長い陽線で少し利益確定の買い戻しが入っていますが、

引けにかけて上下髭の無い陰線が出て終わっています。

一日を通してほぼ全面的に売りが強かったことを物語っています。

続いては1時間足

こうなると少しチャートに山や谷が出来ていることが分かるかと思います。

画像の上に見える黒い水平線の高値から徐々に売りが入って、真ん中あたり少し買い戻されていますが、

その後また売りに押されています。

下の方で上髭の陽線が出ているのは、NY市場が引け間際で大手の投資家が売りの手仕舞いをして買い戻しが入っていると言う事ですね。

相場全体の流れは売り勢いが強く、買い戻しても結局その後また売られて陰線が出て下方向へトレンドが発生していることが分かるかと思います。

今度は15分足になりますが、赤丸で囲った大きな陰線に注目していただきたいと思います。

ここで一気に売りが加速しています。

この15分間の間に売りが加速して、ここまで大きな陰線を作ってしまいました。

経済指標か要人発言があったのではないか?と予想できます。

更に、

5分足で同じ赤丸の部分を見てみましょう。

最初の5分間で少し売られ、次の5分で大きく売られて、更に次の5分では長い下髭が出て買い戻しが入っていることが分かります。

最後に1分足で見ると、15分で赤丸を付けた場所以外にも、大きく上下動している箇所があることが分かります。

まとめ

一日の値動きを時間軸を一つずつ下げて、マトリョーシカのように見てきましたが、

最後に下記の縮小した日足チャートをご覧いただけますでしょうか?

ポンド円 日足

ポンド円 1分足

どうでしょう?

似ていませんか???

前日の日足の中で起きた1分足の値動きを表すチャートと、

日足を縮小したチャート(数か月分)が非常によく似ているんですよ!

まさにフラクタル構造

が起きているからなんです!

つまり、ある特定の時間軸で起きている値動きのチャート形状は、その他の時間軸の値動きで作られていて、

それぞれがフラクタルに積み重なって出来上がっている、と言うお話でした。

フラクタル構造について理解を深めて頂けましたでしょうか?

このフラクタル構造を理解していると、チャートの見え方も変わってきますし、エントリー、利確、損切りをする際にも、どの時間軸でどんな値動きになっているのかを把握しながらトレードすることが出来るようになりますので、是非とも今後のトレードに生かしていただければ幸いかと思います。

それでは、今回は以上となります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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