【FX】おすすめのインジケーター、ボリンジャーバンドの特徴とその使い方について

あなたは今戦場のど真ん中に裸で立たされているとします。

地鳴りの様な音とともに背後から戦車が近づいてくる気配を感じています。

さらに目の前の草陰からライフルのレーザー照射で眉間を狙われている状態です。

手に持っているのは木の棒と錆びたフライパン

さてあなたならこの状況をどう乗り切りますか?

チャート上に表示させるインジケーターには様々なものがありますが

その一つ一つは戦場で戦うのに必要な武器となり

あなたの強い味方になってくれるでしょう

しかし、ひとたび使い方を間違えたり、熟知していないまま

実践で使ってしまうと

とんでもない事態に陥ってしまいます。

まさに今裸一貫で戦場に立っているとすれば、

武器の必要性を実感できる絶好のチャンスと言えるのではないでしょうか?

今回はその中でもとっておきの武器【ボリンジャーバンド】の特徴と、おすすめの使い方、表示方法について解説します。

ボリンジャーバンドとは

さぁ戦場で戦う準備を始めましょう!

ボリンジャーバンド

米国のジョンボリンジャーさんが考案したインジケーターです。

◇説明

真ん中の赤い線がボリンジャーバンドの中心線(センターライン)です。

値は単純移動平均(SMA)の20がデフォルトで採用されています。

(値を変更することも可能です)

センターラインの上に表示される点線が

+1σ(シグマ)、+2σ、+3σ

センターラインの下に表示されるのが

-1σ、-2σ、-3σ

◇ボリンジャーバンドの特徴

±1σの間にローソク足が収まる確率が68%

±2σの間にローソク足が収まる確率が96%

つまり、センターラインを中心として、上下±2σ以内に96%の確率でローソク足が収まると言うことを示しています。

◇矢印で示した場所

•「スクイーズ」とは、押しつぶすとか絞り出すイメージで、バンドがセンターラインにギュッと寄せ集まってくる現象です。

•「エキスパンション」とは、拡大とか展開するイメージで、センターラインから外側へ広がっていく現象を表しています。

このことから、センターラインを中心に、ローソク足が外側へ広がって行き、また戻って来る、と言う動きを繰り返しています。

このローソク足の動きを視覚的に見る事が出来る非常に優れたインジケーターになるのです。

ボリンジャーバンドの使い方

◇エントリーに使う場合

基本的には順張りでエントリーするやり方が一般的です。

センターラインの傾きが右肩上がりの時に買いを検討し、

右肩下がりの時に売りを検討します。

ローソク足がセンターラインより上にある時は買い

下にある時は売り、が基本です。

直角に-3σにタッチしている場面では、短期逆張りの買いを入れ、

直角に+2σにタッチしている場面では、売りを入れますが、

※逆張り手法は非常に難易度が高く、経験も必要な為、今回は順張りのみに焦点を当ててご説明いたします。

ローソク足がセンターラインを上から下へ転換した場面(画像左の赤丸)

矢印の場所でバンドがスクイーズしていることが確認できるかと思います。

拡大するとこんな感じです。

ローソク足がセンターラインを上から下へ切り下げた所でショートエントリー

バンドもスクイーズ(収縮)しています。

その後ローソク足は安値を付けて反転し、センターラインにタッチして再度反落しています。

(この時点でセンターラインを下から上へ切り上げてしまったら損切りです。)

直近安値(紫の水平線)を切り下げて、-3σにタッチしてまた反転上昇しています。

ここで利確出来れば一番良いのですが、この後説明します「バンドウォーク」が起きる可能性があることと、

バンドが「エキスパンション(拡大)」している最中ですので、今回はホールドしたままにします。

しかし、今度は反転して上昇してしまいました。

直近安値(紫の水平線)とセンターライン(赤い線)をローソク足が下から上へ切り上げてしまった所で

利益確定となります。

◇バンドウォークとは

ローソク足が±2σと±3σに寄り添って一方向へ進み続ける状態を言います。

ひとたびこの「バンドウォーク」が始まったら±2σから±1σの間にローソク足が移動するまでポジションをホールドすることが出来ます。

この時バンドがやや斜めに傾いていることが非常に重要になってきます。

例えばバンドが真横に伸びているときに-3σにローソク足がタッチした時などは、比較的反発しやすい傾向にありますが、

斜めに傾斜を付けて下がっている時(もしくは上がっている時)は、その傾斜に沿ってローソク足も下方向へ進む傾向があります。

◇補足

センターラインから±1σの間

①上下どちらへ行くかわからないエリア

センターラインを上から下へ切り上げても+1σに跳ね返されてまたセンターラインを上から下へ切り下げる動きをすることもある為、センターラインの傾きとローソク足のプライスアクションをよく見極める必要のあるエリア

±1σから±2σの間

②センターラインが傾き始め、バンドがスクイーズからエキスパンションへ拡大し始めているエリア

バンドが拡大を初めてローソク足が±2σにタッチしていたら、「バンドウォーク」の始まりを意識して値動きをチェック

±2σから±3σの間

③センターラインが上下どちらかに明確に傾き、バンドが拡大しきっているエリア

無理せず利を伸ばそうとせずに、利確のポイントを見極めるエリア

ローソク足が±2σから±1σの間のエリアに移ったらポジションを決済する明確なサイン

±3σを超えた場合、反転のタイミングが迫っているのでポジションを決済

エリアごとにそれぞれ違ったポジショニングを検討できるのも、ボリンジャーバンドの良いところですね。

あとがき

ご覧いただいた通り、ボリンジャーバンドは見た目で今戦場のどの位置に立っていて、

どちらに向いて進んで行けばよいのか?

どちら行くと危険なのか?

そんな想像がしやすいインジケーターだと思っています。

センターラインから上下3つのどのエリアに現在の価格があるかでその後の予想が立てやすく、敵がどの方向から狙ってくるのかも想像しやすいのではないかと思います。

バンドの収束、拡大で大きな方向性を感じられるのも良い点ですね。

是非戦場で戦える武器として、熟練の使い手になって頂けると幸いです。

今回は以上となります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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