FXは取引市場がなく、インターバンク同士のネットワーク自体が市場となり、それぞれのレートを決めているので、各ブローカーによって提示される価格が違うと言う事は分かります。
しかし、チャート上に現れるロウソク足がFX会社によってあまりにも違い過ぎると、チャート分析をする際に、エントリーや決済の判断が変わってきてしまいます。
実際に現在私が口座を持っている、オアンダ(外資系国内)、タイタンFX(海外)、FXTF(国内)、の3つの会社でも全く違う値動きが行われていることに気付きました。
これまで一つのFX会社のみを使っていたので気付きませんでしたが、海外FX会社のハイレバトレードに挑戦することで、改めてFXの難しさに直面することになりました。
朝7時のチャート比較
まずはオアンダの東京サーバーで表示したユーロ円の5分足になります。
長めの陰線が出た後に上下に短い髭を付けた陽線が出ています。

続いて海外FX会社のタイタンFXのユーロ円の5分足です。
こちらは長めの陰線が出た後に朝7時を過ぎたところで長い下髭を付けました。

続いては国内のFXTFのユーロ円の5分足になります。
上記2社と違い、7時前に陰線を付けることなく、7時を過ぎた所で下髭の無い陽線になっています。

なぜこんなに違うのか?
それぞれカバー先の金融機関が違うので、全く同じ価格が提示されないと言うことは分かりますが、ここまでロウソク足が違っていると当然エントリーや決済の判断が変わってくることになります。
オアンダはNDD方式(ノンディーリングデスクの略)と言って顧客とFX会社のカバー先の金融機関とを直接つなぐ方式をとっているそうです。
タイタンFXも同じNDD方式ですが、その中でもSTP方式(ストレート·スルー·プロセッシング)と言って、顧客からの注文を一旦はブローカーが相対取引をして、即座にその価格でインターバンクにカバーを取ると言う方式になっているので、スプレッドが国内よりもかなり広くなっているそうです。
国内業者のFXTFはDD方式(ディーリング·デスク)と言って、顧客の注文は一旦ブローカーがまとめて取引をし、まとまった数量が溜まったらインターバンクにカバーを取りに行くそうなので、顧客はFX会社との取引をしている事になるそうです。
これらの違いから、一般のユーザーが目にする価格にはそれぞれ違いが出てきていると言う事のようですが、あまりにも違いがあり過ぎると、一体どこのFX会社を信じてトレードしていいのか分からなくなってしまいます。
まとめ
大衆心理やチャートに潜むポジションの傾きを先読みしていかなければ勝てないと言われるFXにおいて、どのFX会社を使うかは非常に大切な要素になることが今回の事で解りました。
オアンダが採用しているNDD方式、タイタンFXのSTP方式、FXTFのDD方式による違いによって、それぞれが提供している価格には違いが生じ、チャート上にはそれぞれ違ったチャートパターンとなって表れてきます。
それにより、エントリーや決済の判断は変わってきますが、相場全体の方向性までは変わらないので、デイトレやスイングと言った長めのトレードをする際には左程影響はないかもしれませんが、1分足や5分足をメインにしたスキャルピングをする際には、大きな違いとなって現れます。
これを機に自分が信頼できるFX会社を見つけ、そしてしっかりと見極める目を持つ事で、この先に勝ち続けられるトレーダーに成れるかどうかが掛かっているのかも知れないと感じました。
FX会社が利益を得る為には、より多くの口座開設者がトレードを行う必要があるでしょう。
そんな中で、FX会社としては顧客からスプレッドや手数料を得て、更に顧客とカバー先の金融機関との間で利ザヤを得て行かなければ利益を出し続ける事は出来ないと思います。
私の様な一般のユーザーは何も知らずスプレッドや手数料を払い、不利な条件でトレードをする環境にあるのかもしれません。
しかし、そんな状況も全て加味した上で勝ち続けているトレーダーもわずかながら世の中にはいますので、利益を出し続ける方法は必ずあると信じてやみません。
今後も海外FX口座を使って様々な気付きや発見に着目しながらブログを進めていきたいと思っていますので、今後も読んでいただけると嬉しいです。
それでは、今回は以上となります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。