日ごろからオアンダの「オープンオーダー」と「オーダーブック」を必ず見る様にしています。
これを見る事により、ポジションの偏りを確認することが出来るからです。
オープンオーダーは聖杯なのか?
聖杯ではありません。ですが、それに近いツールであることは間違いありません。
為替相場はランダムに動く性質がある為、
上がるのか?
下がるのか?
を予想することは出来ません。
ですが、ポジションの偏りを確認して、
今後上がりやすい傾向にあるのか?
下がりやすい傾向にあるのか?
を知ることは出来ます。
これが確実なら「聖杯」と呼ばれることになるのでしょうが、実際には確実にポジションの偏り通りに価格が推移するわけではありません。
しかし、ポジションの偏りを知ると言うことは、世界中のトレーダーが意識しているポイントを事前に察知することが出来ると言う事です。
主役は大口同士の殴り合い
「オーダーブック」「オープンオーダー」を使うと言う事は、大口と呼ばれる金融機関、ヘッジファンドがどの価格帯を目指してチャートを作って来るのかを予測することになりますので、利用価値としてはかなり大きな意味を持つものになると思います。
なぜならFXは大口同士が殴り合っている市場ですので、実際に私達個人投資家は相場に対して何の影響力も与える事が出来ないからです。
株式で、板の薄い銘柄に1千万円単位で投資すると一気に値が飛んでしまう事もあるかも知れませんが、FXではその程度の資金では全く相場には影響力を持ちません。
しかし、大手の巨額な資金がぶつかり合う事で、価格が大きく上昇したり、下降したりします。
そんな大口の投資家たちは何を意識してトレードをしているかと言うと、相場参加者たちが置いている指値がどこにあるか?その価格まで行くと指値の注文を巻き込んでどこまで価格が進むのかをすべて計算済みでトレードをしています。
もちろん損切りオーダーが多く置かれている価格まで「行かせたくない」大口も存在していますので、その両者のせめぎあいと言う訳です。
私自身実際に見ている話ではないですが、ほとんどAIがそのような相場を作り出しているとの事です。
であるならば、その巨額な資金を動かしているAIがどんなことに反応して、どう価格を動かしているのかを知れば、その波に乗って勝てるようになるのではないでしょうか?
トンネルの先の景色を知る?
それに必要なのが、「オーダーブック」と「オープンオーダー」になると考えています。
チャート上には表れないポジションの偏りをすべて可視化出来る訳ですから、トンネルの先に雪が降っているのか、青空が広がっているのかを事前に知っているのと同じ状況です。
もし雪が降っていると分かっていれば、冬用タイヤで向かいますし、青空が広がっていると知っていれば、サングラスを掛けて行くだけの話です。
その先に損切りのオーダーが沢山固まっているポイントがあれば、そこに向けてレートが走り出した瞬間に新規のポジションを建てて、損切りオーダーを食い尽くしてなくなったと見計らった瞬間に持っていたポジションを手放すだけで利益を得る事が可能になります。
そして、後から見返してみると、不思議な事に利確のポイントと移動平均線がピッタリ重なっていたり、ボリンジャーバンドの何σにタッチした瞬間が損切りオーダーが固まっているポイントだったりと、後付けでテクニカル指標と重なる部分を多数見つけ出すことが出来るようになります。
ですので、テクニカル指標から相場の偏りを導き出すことも可能になるとは思いますが、「オーダーブック」と「オープンオーダー」を徹底的に分析することで、テクニカル指標は添え物くらいの感覚になり、相場がどちらへ行こうとしているのかと言った大局をつかんでトレードすることが出来ると考えています。
まとめ
私自身オアンダの「オーダーブック」と「オープンオーダー」はFXをやる上で欠かせないツールとなっています。
大口の機関投資家やヘッジファンドが見ている世界と同じ景色を見ていると考えられますので、彼らがどちらへ価格を持っていきたいかを予想するうえで非常に優れたツールだと考えます。
まだ見えていないトンネルの先が既に見えているのと同じ状況になりますので、今後も「オーダーブック」「オープンオーダー」を駆使しながら、更にブラッシュアップしていきながらFXトレードを続けて行きたいと思います。
それでは、今回は以上となります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。