ドイツのメルケル首相が16年間の長い任期を終えて、2021年9月に退陣されるそうです。
メルケル首相とは
1954年7月17日生まれ現在66歳
2005年11月からドイツ連邦共和国第8代連邦首相を務めるドイツの歴史上初の女性首相です。
中道右派の与党、キリスト教民主同盟(CDU)の党首でしたが、2021年1月16日にラシェット氏が新党首に選出されたことを受け、2021年9月の総選挙後に政界引退を表明しています。
新党首ラシェット氏はメルケル首相に近い中道路線の継続を打ち出していて、左右への極端な偏りを控える政策を打ち出していくそうです。
優しそうな顔のおじさんですね。
現在59歳だそうです。
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メルケル首相の功績
メルケル政権発足当初は積極的な対ロ、対米外交を展開し高支持率を出します。
フランス、東ヨーロッパ、ロシアとの友好関係を継続
ドイツ国内の雇用促進
年金制度の大幅な改革
健康保険制度の改革
法人税率改革
これらの内政面に力を入れるも、中道左派の社民主義と中道右派の保守政党での政策に大きな隔たりがあり、法案が先送りされていたそうです。
その後世界の国家主導者として初めてビデオポッドキャストを使用し、国民へ政策の説明に努めたそうです。
2008年イスラエル議会でドイツ首相として初めてドイツ語で演説
これには、ユダヤ人を迫害していたドイツ人が壇上に立つ姿を見ていられないとその場を離れるユダヤ人議員もいたが、少数派であったと言われています。
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2009年9月の総選挙で社会民主党(SPD)との連立を解消し、新たに自由民主党(FDP)との連立政権を樹立。
2011年3月の東日本大震災に伴う福島原発事故により、ドイツ国内での脱原発機運が高まり、「2022年までに国内17基すべての原発を閉鎖する」という方針を示した。
2013年連立を組む自由民主党(FDP)が全議席を失ってしまったため、再び社会民主党(SPD)との大連立を組むことになる。
2015年100万人を超える難民のドイツへの移入許可を行う。
2017年キリスト教民主同盟(CDU)とキリスト教社会同盟 (CSU)の連立で議席を減らし、2015年の難民受け入れによる結果として、極右政党ドイツのための選択肢(AfD)の台頭を許す。
これにより、社会民主党(SPD)と再び連立を組むことになる。
ユーロ圏に対する緊縮財政政策を要求し、財政赤字を隠ぺいしていたギリシャに対して500億ユーロ相当のギリシャ国有資産の売却民営化を含めた構造改革をするように命じ、国際通貨基金は、ギリシャには債務減免が必要だとしていたが、メルケルは応じなかったとあります。
その後ギリシャ国債は格下げされ、ギリシャへの融資額が大きいドイツ国債の価格や、ユーロが下落する「ギリシャ危機」へと発展します。
ドイツは他国にモラルを押し付ける国だと批判を受けますが、平均的なドイツ人にとって浪費は罪深いこととされ、債務返済は道徳的義務だとされているそうです。
まとめ
ユーロ圏におけるドイツの存在感が強い中、16年ぶりにメルケル政権からラシェット政権への移行が行われます。
新首相ラシェット氏は、メルケル政策を継承する中道路線の継続を打ち出しています。
メルケル首相の就任当初は雇用促進、年金改革など内政に力を入れていましたが、議会での連立ねじれの為思う様に政策を実現することが出来なかったそうです。
中盤から後半にかけては、イスラエルで演説を行ったり、大量の移民を受け入れたり、ギリシャへの緊縮財政の要求など、ユーロ圏でのリーダーシップの発揮をしています。
元々勤勉で浪費を罪深いこと捉えるドイツ人気質が、他のユーロ諸国のルーズな財政政策に対して「モラルを押し付ける国」として批判を受けていますが、経済的に世界4位のGDPを誇る大国として、新首相になってもリーダーシップを発揮して、ユーロ経済をけん引する役割を担う国であることは変わりないと思います。
下記は記事内で引用したドイツの政党になります。
キリスト教民主同盟(CDU)
キリスト教社会同盟 (CSU)
ドイツ社会主義統一党 (SED)
自由ドイツ青年団 (FDJ)
キリスト教民主同盟(CDU)
社会民主党(SPD)
自由民主党(FDP)
極右政党ドイツのための選択肢(AfD)
それでは、今回は以上となります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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