『ナンピン』って本当に難しいですよね。
含み損を抱えているときに、損切りができずについつい『ナンピン』してしまい、想定以上に損失が膨れ上がってしまった経験はあると思います。
結論から言うと
最初に建てたポジションを助けることだけを目的としたエントリーが『ナンピン』のたったひとつの目的です。
この記事を読むことで
『ナンピン』の目的が明確になり、利益を得るためのエントリーと、『ナンピン』のエントリーの違いがわかります。
僕も昔は値ごろ感でトレードをしていたので、何度も『ナンピン』を繰り返して、大きな損失を出していました。
でも今回ご紹介するこの方法で、『ナンピン』の目的が明確になり、エントリーポイントの根拠もはっきりしてきます。
そんな僕の「たったひとつのナンピンルール」を徹底的にご紹介します。
ナンピンの目的と注意点
『ナンピン』は、最初に建てたポジションを助けることが目的です。
とはいえエントリーポイントが明確でないと、『ナンピン』すらできません。
まずはエントリーポイントを明確にし、その根拠が崩れていないことを前提として、『ナンピン』のエントリーポイントを探していきます。
↓『損切り』について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
そうでない場合には、『ナンピン』は、最初に建てたポジションを助けるために有効な手段となります。
なぜ最初に建てたポジションを助けるためだけに『ナンピン』を行うのか、詳しく解説していきます。
エントリーポイントが明確にならないとナンピンができないわけ
エントリーしなければ『ナンピン』はできませんし、その必要もありません。
ですので、エントリーするための明確な根拠があってこそ、『ナンピン』ができるのです。
逆に明確な根拠がなくエントリーしている場合は、『ナンピン』しようとしても(明確な根拠がないエントリーをしているので)『ナンピン』することができません。
エントリー根拠を持つことは、FXをやる上で非常に重要です。
↓まだエントリーポイントが明確でない方は、こちらの記事をごらんください。
とはいえエントリーの根拠なんかなくても、無限に『ナンピン』していればいつか元の値段に戻ってくるんだから利益になるじゃない?
という方がいらっしゃいますが、
費用対効果と時間効率、レバレッジやマイナススワップ、フラッシュクラッシュなどの相場リスクを考えると全くおすすめできません。
明確なエントリーの根拠があれば、『ナンピン』するときの明確なポイントを見つけだすことができます。
その方法について順番にご説明していきます。
ナンピンの目的はなんなのか?
最初に建てたポジションと『ナンピン』のエントリーの違いは、最初に建てたポジションを助けることのみに特化したエントリーであるということです。
エントリー根拠も、最初に建てたポジションを助けることができる値幅を得られるかどうかが重要なポイントになります。
ですので、今持っている含み損のポジションのエントリーとは、違った視点で考えなくてはなりません。
1.含み損を抱えた状態で、新たにポジションを建てるならどこが最適なポイントなのか?
2.含み損を助けるために必要な値幅を得られるのか?
チャートパターンやテクニカル、時間帯などでエントリーが可能な状況なのかを判断することが重要です。
具体的には、最初に建てたポジションが予想と逆行して30ピプスの含み損を抱えているとします。
そのポイントから15ピプス利益を得られる明確なエントリーポイントが見つかれば、『ナンピン』が可能です。
とはいえ、そんな都合のいいポイントがすぐに見つかるわけないじゃないか!
と思われるかもしれませんが、相場は常に上下に高値と安値を付けながら動いています。
上昇トレンドと判断してロングエントリーしたのに、30ピプスの含み損を抱えてしまっている場合、明確なトレンド転換が起きていないと判断できれば、押目(おしめ)を拾って(安値を買って)15ピプス分の値幅をとりに行くのが『ナンピン』の役割というか使命です。
それが成功すれば、含み損のポジションをプラスマイナスゼロで損失を出さずに逃げ切ることができます。
✅『ナンピン』には『ナンピン』の目的があり、最初のエントリーの目的とは全く性質が違います。
『ナンピン』するための明確なエントリーポイントがあれば、そこは勇気を出して仲間を助けだせる絶好の見せ場です。『ナンピン』を仕掛けるポイントはそこしかありません。
トレードのシナリオが崩れたら出番なし
最初に建てたエントリーの根拠が崩れてしまったら、『ナンピン』を諦めて損切りするのがベストです。
常にポジションを建てたら何が何でも『ナンピン』して、平均単価を下げようとするのではなく、『ナンピン』が可能な状況なのか?『ナンピン』してもいい状況なのか?
しっかりと見極める必要があります。
具体的には、最初のポジションを建値(たてね)で逃がしてあげられるだけの根拠があれば十分です。
そこで、更に利益を得ようと欲張ってしまうと、大抵の場合『ナンピン』ではなく利益を得るためのエントリーになってしまうため、うまく行きません。
仮に最初のポジションを1時間足で分析してエントリーしたのちに、30ピプスの含み損を抱えてしまったとします。
✅そこから15ピプス取り返せば建値で逃げられる状況です。
するとまた1時間足で分析してエントリーポイントを探すのではなく、建値逃げできるだけの利幅が取れそうな5分足や15分足でエントリーポイントを探します。
そこから15ピプスの利益を得られれば、最初に建てたポジションを含み損からプラスマイナスゼロで逃がしてあげることができます。
このように最初のエントリーと『ナンピン』のエントリーでは、性質がまったく違います。
見ている時間軸や移動平均線などのテクニカル指標もそれぞれ違った目的ごとに変えていくことで、明確な『ナンピン』のエントリーポイントを探し出すことができるようになってきます。
ナンピンルールはひとつだけ
『ナンピン』のルールはたったひとつ、最初のポジションを助けることだけです。
無限ナンピンと呼ばれる、ロット数を倍にしながらポジションを積み増すマーチンゲール方式などは机上の空論です。
最初に建てたポジションが、利益を得るために建てたポジションであっても、その後含み損を抱えて『ナンピン』している今の状況では、トレードシナリオを変更する必要があります。
とはいえ、『ナンピン』のロット数を倍にすれば、建値に戻って来たときに、損失をカバーして逆に利益を得られるのでは?という考え方もあるかも知れません。
しかし、最初に立てたエントリー根拠が崩れて『損切り』になるかも知れないギリギリの状況で行うのが『ナンピン』です。
その根拠が崩れるか崩れないかの瀬戸際では
ロットを上げるとリスクが高まるのでおすすめできません。
『ナンピン』のルールとして、最初に建てたポジションを救出することだけに行う行為としておけば、プラマイゼロで逃げられるトレードは大成功になるわけです。
その時取り逃したと感じる利益は、あとでいくらでもやってくるのです。
まとめ
『ナンピン』のルールとは、最初に建てたポジションを救出することだけに行う行為です。
エントリーポイントを明確にし、その根拠が崩れていないことを前提として、『ナンピン』のエントリーポイントを探します。
見るべき時間足やテクニカル分析も必要な値幅を稼げるだけの根拠があればOK。逆に日足や週足など長期の環境認識は一切必要ありません。
相場の戻りや押目を狙ったエントリーポイントの見極めができていれば十分です。
エントリーポイントが決まったら、建値(プラマイゼロ)で決済することにトレードのシナリオを変更します。
『ナンピン』をすると言うことは、最初に建てたポジションを助ける行為だからです。
それ以上の利益を得ようと考えるのは、ナンピンルールに反する行為になってしまい、『ナンピン』のルールとかけ離れてしまいます。
できるだけ、欲求を抑えて損失を出さないようにすることにだけ心がけてみてください。
必ずそのあといくらでも利益を得られるチャンスはやってきます。
「たったひとつのナンピンルール」
是非明日からのトレードに活かしていただけると幸いです。
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それでは、今回は以上となります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。