ファンダメンタルズ分析を勉強したいけれど、正直何から覚えたらいいのか分からずにお困りではありませんか?
金融政策?
経済指標?
FRB?
勉強しようにも難しい経済用語ばかりなので、どこから手を付けていいのか分かりません。
結論から言うと、FXに必要なファンダメンタルズ分析とは『米ドルの価値が上がるか下がるか』を連想できるかどうかです。
様々な要因があり混乱しがちですが、基本的に米ドルと関係性の強い情報を読み解くことさえできれば、おおよそその他の情報については関連付けて考えられるようになるので、難しくはありません。
この記事を読むことで、日々発表される様々な経済指標、金融政策が米ドルにどんな影響をもたらすのか?を考えるヒントが見つかります。
ファンダメンタル分析を『米ドルの価値が上がるのか下がるのか』この一点のみに集中して、3つの重要度の高い経済指標を例に詳しくお伝えしていきます。
僕もFXを始めたころは、ファンダメンタルズ分析などまったく理解できませんでした。
でも今回ご紹介する『米ドルを中心に考える思考』を身につけることで、どんな経済指標が発表されても
『米ドルの価値が上がるのか?下がるのか?』
をシンプルに考えられるようになり、一貫した相場観を持てるようになりました。
是非この機会に難しいと思っていたファンダメンタルズ分析に挑戦してみませんか?
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3つの重要度の高い経済指標
ファンダメンタル分析をする上で『3つの重要度の高い経済指標』はこちらです。
1.雇用統計
2.FOMC
3.GDP
もうこれさえ分かれば、何も怖いものはありません。無敵です!
順を追ってご説明いたします。
『雇用統計』とは主に『非農業部門雇用者数』のこと
『雇用統計』は「農業にたずさわる人」と「自営業の人」を含まない「米国で働いている人数」を集計して発表した指標になります。
つまり全米で働いている『全従業員(会社員)数』を発表しているということになります。
(発表は毎月第一金曜日の22時30分(夏時間は21時30分))
ここで発表される数値が前回発表の数値より多くなっていれば、『全米で雇われている人数が増えている』という意味になります。
企業が人を多く雇っている=業績が上がっている(これから業績が上がるために必要な人員を確保している)ということになりますので、
景気が良くなるのですから、米ドルの価値が上がる(ドル円が上がる)と言うことにつながります。
つまり、『雇用統計』が良くなる⇒『米ドル』の価値が上がる
と言う結果が生まれます。
『雇用統計』はアメリカ経済が良くなっているのか、悪くなっているのかを示す指標になりますので、月に一回の発表を意識しておくことは、その後の米ドルの方向性を予測する上で非常に重要になります。
毎月第一金曜日の夜は雇用統計があると覚えておきましょう。
✅雇用統計が発表される前後は価格が大きく上下する可能性が高いので、安易にポジションを持たないことをおおすすめします。
FOMCとは『連邦公開市場委員会』のこと
『FOMC』アメリカの中央銀行に当たるFRBが政策金利を決める会議を開くことを指します。
(約6週間ごとに年8回行われます。)
カンタンに言うと、中央銀行が市中に貸し出すお金の金利を上げるか、下げるか、を経済学者さん達が集まって話し合っています。
景気が良くなると企業の業績が良い状態になるので、企業にお金がたくさんある状態になります。
すると従業員の給料も上がるので消費が活発になります。
企業も儲かったお金を設備投資などにあてるので益々経済が良くなります。
しかし、手元に豊富に資金があるので銀行からの借入金が少なくなり、銀行がお金を貸し出す先が少なくなります。
中央銀行は、金利を上げることでモノの値段(物価)の上昇を抑えることができるので、景気が良くなってくると、政策金利を上げてモノの値段が上がらないようにします。
モノの値段が上がる(インフレ)と言うことは、通貨の価値が下がると言うことになるので、景気が良くなると政策金利が上がり、米ドルの価値が下がります。
つまり、『雇用統計』が良くなる⇒『経済』が良くなる⇒『モノの値段』が上がる⇒『政策金利』が上がる⇒『米ドル』の価値が下がる
という結果が生まれます。
逆に政策金利が下がると、モノの値段が下がる(デフレ)ので、通貨(米ドル)の価値が上がります。
ややこしいですが、政策金利が上がったらドル売り、政策金利が下がったらドル買いと考えると分かりやすいです。
✅通常FOMCは日本時間の明け方4時(夏時間は3時)に行われることが多いので、事前に前の日の夜にはポジションを整理しておくことをおすすめします。
GDPとは『国内総生産』のこと
『GDP』はアメリカの「商務省経済分析局」(覚えなくて大丈夫です)から四半期ごとに発表されています。
カンタンに言うと、輸入から輸出の金額を引いた金額になります。
アメリカが稼いだお金から、支払ったお金を引いた残りの『利益』と考えると分かりやすいと思います。
当然ですが、この数値が上がっていれば、国が儲かっていると言うことになります。
アメリカは世界最強の経済国なので、その国のGDPが上がっている、ということは世界の経済が良くなっている傾向にあることを意味します。
なぜなら、様々な国に製品を輸出したり、またその製品を作るために必要な資源を輸入していることになるからです。
そのような状況ではアメリカ以外の国の経済も必然的に引き上げられて良くなっていくことが予想されます。
つまりアメリカのGDPが上がっていれば、経済が良くなっているということなので、
『GDP』が良くなる⇒『米ドル』の価値が上がる
ということが生じます。
『GDP』が良くなるということは、景気が良くなっている証拠なので、企業が従業員を増やす必要が出てきて『雇用統計』が良くなります。
ということは、
『雇用統計』が良くなる⇒『米ドル』の価値が上がる
さらに、
『雇用統計』が良くなる⇒『経済』が良くなる⇒『米ドル』の価値が上がる
さらにさらに、
『経済』が良くなる⇒『モノの値段』が上がる⇒『政策金利』が上がる⇒『米ドル』の価値が下がる
につながります。
こんな風にひとつひとつの経済指標の結果が『米ドル』にどう影響するのかを考えて、それを数珠つなぎのように考えていくことで、自然と難しいと感じていたファンダメンタル分析が頭の中で整理されていきます。
まとめ
ファンダメンタル分析を難しいと敬遠してきた方には、今回ご紹介した3つの重要度の高い経済指標から『米ドルの価値が上がるか下がるか』を連想できるようになっていただけたかと思います。
3つの重要度の高い経済指標とは、
雇用統計⇒アメリカの従業員数
FOMC⇒政策金利を決める会議
GDP⇒輸出と輸入の差額
でした。
アメリカ経済が良くなっていけば、米ドルの価値は上がっていきます。
しかし、モノの値段が上がることを抑制するために、中央銀行が政策金利を引き上げるので、通貨の価値は下がってしまい、米ドルの価値も下がります。
頭の中で連想ゲームを楽しみながら経済指標を捉えられるようになると、より一層理解が深まってくると思います。
他にも『消費者物価指数』や『失業保険申請件数』など様々な経済指標がほぼ毎日のように発表されていますが、最初は上記の3つだけを意識してみると良いと思います。
それぞれ指標の表している内容は違いますが、その指標が米ドルにどう影響しているのかを連想して考えることで、FXのトレードをする上で必要な感覚がやしなわれて行きます。
いずれは『米ドルの価値が上がるか下がるか』を考える習慣がついて、指標発表が待ち遠しくなる日がくることでしょう。
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それでは、今回は以上となります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。