FXの自動売買をはじめるのに「レンタルサーバー」への加入は必須です。
とはいえどんなレンタルサーバーの、どのプランを選べばいいのかは正直複雑すぎて一見しただけではよく分かりません。
ひとたびレンタルサーバーに加入すると、毎月サーバー代を支払い続けることになるので、できるだけ失敗しない無駄のないプランを選択したいですよね。
✅この記事を読むことで、 複数あるプランの中から、迷わず自分に合った明確なプランを選択できるようになります。
FX専用レンタルサーバーのメモリ、SSD容量、vCPUなどの専門用語の解説も詳しくしているので、これから使用するEA(自動売買のシステム)にピッタリのプランが見つかります。
そんなぼくの「よくわかるFX専用レンタルサーバーのプランの違い」を徹底的にご紹介します。
よくわかるFX専用レンタルサーバーのプランの違い
FX専用レンタルサーバーは、『メモリ』の大きさ選びで使用できるEA(自動売買のシステム)の数が決まるので、どんなEAをいくつ稼働させたいかが決まっていれば、おのずと必要なプランが見つかります。
なので、これから稼働させるEAのメモリ使用量を調べることで、最適なプランを導き出すことができるのです。
✅これから使用するEAがどれだけメモリを使用しているのか調べる方法
☆お使いのパソコンの「タスクマネージャー」を見ることで、簡単にメモリの使用量を調べることができます。
1.MT4を立ち上げて、使用するEAを稼働
2.デスクトップ画面下のバーを右クリックして「タスクマネージャー」を表示
3.起動中のソフトが表示されるので「詳細」をクリック
4.どのソフトがメモリをどれだけ使用しているかが分かります。
お使いのパソコン上で問題なくMT4が稼働していているのであれば、それと同等かそれ以上のスペックがレンタルサーバーにあることで、EAを「安心して稼働させられる」ということになります。
MT4のメモリ使用量を知るには【タスクマネージャー】
◇1GB(ギガバイト)= 1024MB(メガバイト)
↓先ほどの「タスクマネージャー」の詳細をクリックした画面です。
・oandaのMT4(東京サーバー)で稼働中のEAのメモリ使用量は55.4MB(1GBの5%使用)
・TaitanFXのMT5(DEMO)で稼働中のEAのメモリ使用量は237.8MB(1GBの約23%使用)
・oandaのMT5(東京サーバー)でオーダーブックと移動平均線のみ表示したチャートのメモリ使用量は213.5MB(1GBの約21%使用)
※複雑なロジックのEAや、たくさんの通貨ペアを対象にしていたり、多数のインジケーターやオシレーターを使っているとそれに伴ってメモリもたくさん消費します。
お使いのEAがどの時間帯にどのくらいのメモリを消費しているのかを事前に「タスクマネージャー」で把握しておくと安心ですね。
▼追記:記事執筆から2週間後の東京時間リアル口座とデモ口座でEA稼働中のタスクマネージャーです。あまり変わりないようです。
SSD容量は60GBで十分な理由
◇SSD(ソリッドステートドライブ)= HDD(ハードディスクドライブ)と同等の記憶装置
レンタルサーバー上で自動売買をするために必要なデータを保存する場所になります。
✅どのくらいのデータを保存する必要があるか?
お使いのMT4の「ファイル」→「データフォルダ」→「MetaQuotes」を選択して右クリック→「プロパティ」
ここに書かれている「5.89GB」がこのMT4のデータ容量です。
※もしレンタルサーバーのプランが「60GBプラン」であれば、その内の約10%を使用しているということになります。
膨大なヒストリカルデータを読み込んで長期間のバックテストを行う予定であれば、SSD容量が足りなくなってしまう可能性もあるので、よりデータ容量の大きいプランを選択すると良いでしょう。
その場合はMT4の「データフォルダ」内にある「history」のプロパティを参照して、ヒストリカルデータが増えすぎていないかをチェックしてみてください。
バックテストなど行わず単体のEAを回すだけなら60GBあれば十分といえるでしょう。
SSDデータの速度について
データを保存しているディスクにアクセスする速度が早ければ、データの読み込みや書き込みにかかる時間が短縮されるので、その分バックテストの時間も短縮することができます。
「お名前.com デスクトップクラウド」のホームページには、「4,000MB/sの高速通信を実現」と他社と圧倒的な速度の差を見せつけています。
データの読み込みや書き込み速度が遅くてEAがキチンと起動できないようなレンタルサーバーは控えた方が良さそうですね。
vCPUが2コアか3コアかはレストランにシェフが何人いるのかと同じ
◇vCPU(バーチャルCPU)= 仮想中央処理装置
CPUはコンピューターの脳みその部分じゃ~
IntelのCORE i5やi7などよく耳にすると思います。
CPUのコア数が2つより3つの方が処理能力が高くなるので、複数のEAを稼働したときに処理する時間が短縮され、負荷がかかりにくくなります。
複数のEAを稼働させる予定のある方は、コアの数が多いプランを選択されるとよいでしょう。
【Windows Server】はサーバー系OSのこと
◇Windows Server 2019 / 2016 = Windows 10と同等
◇Windows Server 2012 = Windows 8.1と同等
※Windows Server 2012 のサポート期間は2023年1月10日まで
Windows Server 2012の方がOSが軽く、MT4を同時に起動することができるメリットがありますが、2023年1月のサポートが切れるとOSの入れ替え作業が必要になります。
Windowsは新しいほどマシンパワーが必要になり、古い方が軽い特徴があります。
将来的にOSの入れ替えなど面倒な手間を考えたら2019か2016のサーバーを選択するのが現実的ですね。
スマホやMacからでも操作可能なRDP
◇RDP(リモートデスクトッププロトコル)= 遠隔からPCをコントロールできる機能
この機能を使うことで、自宅のPC、スマホ(iOS,android)、MacOSからレンタルサーバー上のMT4を操作することが可能になります。
レンタルサーバーでなくとも、この機能を使うとスマホから自宅のPCを操作することが可能です。
※残念ながらぼくのWindows 10 Home エディションはRDPには対応していませんでした。
RDPのスマホアプリはApp Storeで無料で入手可能です。
アプリにレンタルサーバー側のサーバー名やパスワードを入力するだけで簡単に設定できます。レンタルサーバーと自宅PC、スマホがつながっていれば、不測の事態が起きても安心ですね。
まとめ
☆FXの自動売買をはじめるには「FX専用レンタルサーバー」への契約が必要です。
・メモリの大きさによって使用できるEAの数が決まること
・SSD容量は60GBあれば十分足りること
・vCPUの数が多い方が処理能力が高いこと
・Windows Server 2012の方が軽いが、サポートが2023年に切れてしまうこと
・RDPを使ってスマホやMacからでも遠隔操作できること
これらの違いをよく理解することで、複数あるプランの中から自分にピッタリのプランが見つかります。
使用するEAがどれだけメモリを使用するのか?過去検証やバックテストにヒストリカルデータがどれだけ必要か?などどんな環境で自動売買をするかによってプランの選び方は様々です。
これから自動売買を始める方には「お名前.com デスクトップクラウド」のFX専用レンタルサーバーにある一番左の「メモリ1.5GBプラン」が最適といえるでしょう。
バックテストや過去検証で数十年分のデータを回し続けたいと考えている方でも「メモリ2GB」プランで十分なスペックです。
それ以上のプランはEA開発者かプロップトレーダーのような企業関係の利用におすすめです。
※2021年4月8日(木)12:00より新たにメモリ2.5GBプランに変更になりました
https://www.onamae.com/news/domain/20200730_2/
いかがでしたか?あなたに最適なFX専用レンタルサーバーのプランが見つかりましたでしょうか?
これを読んでくださったみなさまが最適なプランを見つけて、自動売買ライフを満喫していただけることを願っています。
ご意見ご感想がございましたら是非下の『コメント欄』よりお聞かせください。