こんにちは、たけんちです。
リスクリワードは何対何なら勝てるようになるのでしょうか?色々試してみてもどれもしっくりこずに散々悩みました。
FX本だと1対1を推奨していることが多いですが、それではほとんど利益が出ず、連敗すると資金がマイナスになってしまいます。少しずつ比率を変えて試してみても、どれもしっくりこず、迷路に迷い込んでしまった経験をお持ちではないでしょうか?
どんなリスクリワードの方法を取ればよいのでしょうか?
リスクリワードは何対何が正しいのでしょうか?
リスクリワードとは何なのか?どんな方法があるのか?

リスクリワードとは
リスクリワードとは、利益と損失の割合(比率)の事を指します。
リスクリワードの計算方法
勝ちの平均額÷負けの平均額がリスクリワードになります。
ですので、まずは何回勝って何回負けたのか、その平均金額がいくらだったかを知ることから始まります。例えば10回トレードをして、5回勝って5回負けた場合の勝率は5割です。5回の勝ちの平均額が1万円、5回の負けの平均額が1万円だった場合リスクリワードは1対1となります。
全体の資産に対してどれだけリスクを取りに行くのか?
仮に口座に100万円入っていたとして、その内のどれだけをリスクに晒すかは人それぞれ考え方はあると思います。
フルレバレッジですべてを賭ければリターンは大きいですが、リスクも大きく一発で退場することも可能です。しかし、リスクリワードを考慮したトレードを心がければ、一発で退場してしまうようなリスクを避けて、少しずつリスクを分散してトレードを行う事が出来るようになります。
リスクリワードは大勢のトレーダーが意識している「資金管理」と呼ばれる手法の一環になりますので、これからご紹介する方法を是非参考にして頂けたらと思います。
最初から何対何と決めてしまってよいのか?
まず初めにリスクリワードを1対1と決めてトレードをした場合、先ほど書きましたように、勝率が5割で同じ比率のリスクリワードだと利益が出ません。
それでは、利益を出すためにはどうしたらよいのでしょうか?
ズバリ、勝率を上げるか、リスクリワード比率を変えるかのどちらかになります。
勝率を上げるには、当然ながら手法の確立が必要になります。安定して勝率5割以上を目指すには、過去検証をしっかりとして、再現性のあるトレードを繰り返す必要があり、いきなりやれと言われてもかなり難易度の高いものになります。
プロ野球選手でも打率3割打つのが大変なように、FXでも世界中のプロトレーダー達がひしめく中で勝率5割以上を安定的に出し続けるのは至難の業です。
しかし、リスクリワードと勝率のバランスをとることで、利益を出すことが出来る様になってきます。
ですので、この比率が正しいと言った方法はないように感じていますが、あくまでも手法が確立されていて、再現性があることが前提で勝率を割り出し、その勝率にあったリスクリワード比率を決めていくのが最適なリスクリワード比率の出し方になります。
相場の傾きをチャートから導き出すリスクリワードの方法
相場の傾き、ポジションの傾きなどと言われたりしますが、相場が今買いの人が多いのか?売りの人が多いのか?どちらのポジションを持っている人が多いのか?を知ることによって、勝率を安定させることが出来ます。
プロのトレーダーになると、チャート画面を見ただけでどちらにどのくらいのポジションが偏っているかが分かるようになりますが、いきなりは無理ですので、少しずつ相場の傾きを意識していく事で勝率の高いトレードをすることが出来るようになります。
勝率は高ければよいわけではありませんが、最終的にFXで勝てるトレーダーになる為には、必須の知識となりますので是非頭の片隅に置いておいていただけたらと思います。
では、勝率が安定するようになったらどのくらいの比率でリスクリワードを設定していけばよいのでしょうか?
リスクリワード何対何が正しいのか?

リスクリワード1対1で利益が出るのか?
リスクリワード1対1では勝率を上げていく以外に利益は出ません。
まず勝率5割でリスクリワード1対1だと利益も損失もませんので、リスク1に対してリワード2にしてみたらどうなるでしょう?
同じ勝率5割だと10回トレードして、リスク5、リワード10になりますので、5の利益を出すことが出来ます。
では実際にこの方法でトレードをしてみても、多分利益は出ないと思います。
まず、「リスク1」はエントリーから損切りまでの距離を100pipsとします、そして、「リワード2」をエントリーから利益確定までの距離が200pipsとします。
一見1対2は単純に利益2倍のトレードだから簡単なように見えますが、200pipsの利益を出すことと、100pipsの損失を出すこととどちらが簡単だと思いますか?
当然100pipsの損失を出す方がはるかにエントリーから近いので、損切りの回数が増えてしまい、勝率5割を保つことが難しくなってきます。
リスクリワード10対1だとなぜコツコツドカンになるのか?
そこで考えるのが、利益確定までの距離を狭くして、損切りまでの距離を遠く離しておけばよいのではないか?と言う事です。
仮に「リスク10」、「リワード1」でトレードした場合、同じように勝率5割のトレードだと「リスク50」、「リワード5」となって45のマイナスになってしまいます。
しかし、エントリーから損切りまでの距離が100pips、利益確定までの距離を10pipsとしているので、勝率は確実に上がります。するとどんな現象が起きるかと言いますと、9回勝って1回負けるコツコツドカンと呼ばれる現象が起きてしまいます。
つまり勝率9割でも9回勝って90pipsを手に入れて、1回負けて100pipsの損失が出ますので、10pipsのマイナスが出てしまいます。
勝率を考える
利益確定を早くすれば、勝率は上がります。
しかし、前述のとおり、コツコツドカンが起きてしまうと最終的な利益を出すことは出来ません。勝率5割でも、リスクリワードが1対1だと利益が出ず、1対2にすると勝率が下がってしまいます。
では、勝率が下がっても利益を出すことは出来ないのでしょうか?
勝率4割でトレードをした場合、10回トレードして6回負けて4回勝つのですから、リスクリワードを1対2にすることで利益が出ます。つまりエントリーから損切りまでの距離が100pips、利益確定までの距離が200pipsとした場合、損切り600pips、利益確定800pipsとなり、200pipsの利益が残ることになります。
勝率を上げる事が出来るのか?
勝率を上げる為には利益確定を早めて少ない利益を積み上げていく事が効果的だと思います。
エントリーして少しの利益が出たら決済して、なるべく損切りにならない様に、少しでも逆行したら損切り注文が出せる様に常にチャートを監視し続けていることが必須になります。
しかし現実的に常にチャートを見続けて売買できる環境の人はどのくらいいるでしょうか?
金融機関のディーラーか専業トレーダーくらいしかこの様な方法でトレードすることは出来ません、一般の会社員や学生がこの様な方法で勝率をあげられないのであれば、方法は一つしかありません。
スイングトレードを極める事です。
相場はフラクタルに出来ていますので、小さな値動きが積み重なって大きな値動きが出来ていますので、大きな時間軸でトレードを行い、勝率を挙げられる手法を確立することで、最適なリスクリワードを導き出すことが出来るようになります。
こんにちは、たけんちです。 今回は「フラクタル構造」について解説してみたいと思います。 「フラクタル構造」とは フラクタル構造 wikipedeia 引用 [フラクタルの特徴は直感的には理解できるものの、数学的に厳[…]
例えば損切り30pip利益確定60pipsで一か月間トレードをした場合、勝率を4割、リスクリワードを1対2で一か月のうちに20回トレードしたら、損切り12回360pips、利益確定8回480pipsで120pipsの利益が残ります。
ドル円の一日のボラティリティ(値幅の事)は約40pips、ユーロドルで約60pips、ポンド円で約120pipsありますので、その中の120pipsを取ることは十分可能です。
ただし、しっかりとリスクリワードを設定し、勝率4割が狙えるエントリーポイントを絞ったトレードに限りますが、まずは仕事や学業をしながらでもスイングトレードで月間120pipsを目指すことは可能ですし、勝率とリスクリワードのバランスを考えたトレードが出来るようになります。
具体的に何対何が良いのか?(勝率とのバランスを知る)
具体的には勝率4割でリスクリワード1対2で利益を出せる要素は十分にあると考えています。
仮に勝率3割で1対3でも可能ですが、かなりエントリー回数が絞られてくると思いますし、利益を損失の3倍伸ばせる「握力」を得る為には相当な経験も必要になってきます。これは損失は先延ばしにして利益確定を早めてしまう心理(プロスペクト理論)が働いてしまう為で、これに苦しんでいる方も多いと思います。
もしも勝率6割でリスクリワード1対1.2~5の手法があれば、多分最強です!
私が読んだ「TFブレイクアウト」と言う本には勝率75%、リスクリワード1対1.2と書かれていましたが、十分可能な数字だと思っています。
非常に簡単で明快な手法ですので、もしよければ参考になさっていただければと思います。
こんにちは、たけんちです。 今回は、伝説のトレード本、「TFブレイクアウト!」を徹底解説したいと思います。 タイトル 「TFブレイクアウト! 明確なルール、明快な売買」 著者 トウキョウフォックス […]
なぜそのリスクリワードになるのか?

頭と尻尾はくれてやれと言われる理由
リスクリワードを考える場合、なぜその比率になるかは非常に重要な問題になります。
よく頭と尻尾はくれてやれと言います通り、相場の上げ下げすべてを取ることは不可能です。であるならば、相場からほんのわずかな美味しいところだけを頂ければそれで十分と考えるのが一般的で、おいしいところ取りをするためにはリスクを少なく、リワードも少なくして行かざるを得なくなります。
勝率を上げるとリスクリワードが悪くなる理由
当然勝率を上げる事で利益が出ると考えがちですが、そうはならないのは既にお気付きの通りですので、いかにしてリスクリワードをコントロールしていくかがカギとなります。
ですので、一貫したリスクリワードにこだわる必要はなく、その場その場の相場の状況を鑑みながら、これから相場が荒れそうだからリスクを少なめにしよう、とか相場の勢いが良く、波に乗れそうなのでリワードを多めに取ろうとか、相場全体の雰囲気を感じながらコントロールできるようになれば完璧です、かくいう私も目指すところであります。
リスクをどれだけ取れるのか?(損切りの回数と一回の損失額)
利益を土返しして損失を出すことをいとわないトレードがそもそも正解な気がします。
相場はお互いの資金を奪い合う場ですから、相手から多くを奪って退場させて、新たな参加者からさらに資金を奪うのがプロのテクニックです。
そこを理解した上で多くの利益を出そうとするには、多くの損失が出てしまう事も覚悟しておかなければなりません。持っている資金にもよりますが、損切り一回の金額を明確におかなければ、相場のクジラにがばっと飲み込まれてしまいますので、資金管理はしっかりとして臨みたいところです。
勝率何%の手法なのかを知ることで見えてくるもの
ここまで読んでいただいて、ご自身のトレードが勝率どのくらいなのかを正確に把握することがいかに大切かが分かって頂けたと思います。それによってリスクリワードを適切に設定出来れば、相場から利益を頂くことが出来るようになってくると思っています。
一概に勝率何%が正しいとは言い切れませんが、「大数の法則」にもあるとおり、トレードを繰り返せば繰り返すほど、その勝率は5割に収束していく事が分かっています。
ですので勝率7割、8割をたたき出す驚異的な手法があったとしても、1年後5年後10年後には勝率5割に収束していきます。今勝率が3割しかなく苦しんでいる方でも同じです。
ですが、なるべくこの5割を超えるトレードを心がける事で勝ち続ける事は可能だと思っています。私は主に順張りのブレイクアウトを狙った手法でトレードをしていますが、勝率は5割を超えています。それぞれ見ている時間軸やスタイルにもよって変わってきますので、なるべく長く続けて行ける手法を見つけて、その勝率をしっかりと計算した上でリスク管理して頂きたいと思います。
まとめ

トレード日記をつける事でその手法の勝率が見えてくる
トレード日記はとても大切です。
良くこんなことを言われて何となく日記を付け始めますが、次第に面倒くさくなり忘れてしまいます。しかし、トレードで勝ち続ける為には日記を付けて振り返ることを習慣付けてみて下さい。
きっと同じところでエントリーして損切りにあっていたり、もう少し利益をひっぱれたな?とか損切りが早すぎたな?とか色々見えてくると思います。それに気づくためには日記をつけ続ける以外にはありません。
一貫した手法を貫かないと正しいリスクリワードは見えてこない
手法を一本化してリスクリワードを適切に設定していけば勝てるトレーダーになれます。
当然のことですが、毎回違ったエントリー方法だったり、利確損切りを感情に任せてトレードしていては、折角明確にリスクリワードを設定していても意味がないからです。
手法を確立させるためには様々な時間軸でエントリーをして、その記録をつけて振り返っていくしかありませんが、その先には明るい未来が待っていると信じて損失に耐え続けなければ輝く未来はありません。正しいリスクリワードにたどり着く為にトレード日記をつけて、手法の確立を目指していただきたいと思います。
私自身について
私自身スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、すべての時間軸でトレードをしてみて、インジケーターやオシレーターを研究し、本を読み漁り、
資金管理の勉強をして、メンタル強化に努めて、精神がボロボロになって(笑)ようやく「負けない」トレードが出来る様になってきた最中です。
当然損切りもしますし、連敗もします、しかし、一貫した手法を貫いて、リスクリワードを適切に保てるようになってきて、落ち着いてトレード出来る様になった事は大きな成長だと思っています。
読んでくださった皆様にも、確率したトレード手法と、明確なリスクリワードを見つけ出して頂けたらと思います。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。