損切りよりも利益を大きくするリスクリワード比率【無限ループにハマっているあなたへ】

どんなリスクリワード比率が正しいのか、あれこれ考えて試してみても正解がどこにあるのか難しいですよね。

結論から言うと

含み益が出ているときにあわてて利確せず、建値(たてね)にセットした指値をそのまま逆行しない限り保有し続けることで、リスクリワード比率は良くなります。

コツコツドカンの反対を目指しましょう!ということ

とはいえ利益をどこまで伸ばせばいいかの判断も難しいですよね?

少ない利益で勝率がいくら上がっても、損失の平均が大きければ最終的に利益の残るトレードにはなりません。

そこで、『損切りよりも利益を大きくするリスクリワード比率にするにはどうすればいいのか?』を徹底的に解説します。

損切りよりも利益を大きくするリスクリワード比率にするにはどうすればいいのか?

仮に損切りと利食いを同じ10ピプスにした場合、勝率が50%だと利益は出ません。

勝率50%で利益を出すには損切りと利食いの比率を変える必要があります。

損切り10ピプス、利食い20ピプスのリスクリワード1:2でトレードすると、残念ながら勝率50%以上をキープできなくなってしまいます。

注意
FXトレードにはスプレッドが発生するため、どうしても利食いより損切り幅の方が大きくなってしまうのがその原因です。

通貨ペアにもよりますが、損切りと利食いを同じ幅でトレードすると、スプレッド分マイナスになってしまい、実際のリスクリワードは1:0.8くらいの比率になってしまいます。

リスクリワード1:1だと思っていたある月のトレード日記

過去に付けていたトレード日記を振り返ったときに、利益3万円、損失3万円でプラスマイナスゼロの月がありました。

✅その月はどんなトレードをしていたのか収支をよく見てみると以下の通りでした。

トレード日記

 

◇月間トレード回数20回

 

12勝8敗

 

・勝ちトレード金額3万円

・負けトレード金額3万円

 

平均利益 2,500円(3万円÷12回)

平均損失 3,750円(3万円÷8回)

 

リスクリワード1:0.66

 

勝率66%

 

一見勝率66%なので、悪くないトレードをしているように見えますが、リスクリワードが1:1を割っているので、利益がでていません。

このまま同じリスクリワード比率でトレードを続けて行くと、勝率をあげない限り利益が出ないトレードが続くばかりか、勝率が少しでも下がったり、損切り幅が大きくなると損失が発生してしまうことになります。

この状況から利益を出すトレードをするためには、何を改善すればよいのでしょうか?

一回の利益を増やすか、損失を少なくする方法

エントリー後に含み益が出ているときに、指値をエントリー位置よりも少し上に設定して、直近高値や上位足のサポート・レジスタンスとなる節目に到達するまでしっかりとポジションを保有し続けることで、一回の利益を最大限に増やせます。

やってみると意外とカンタンです!根気が必要かも?

これをすることで、数十ピプスの含み益を見たあとに反転して、建値にセットした指値に引っ掛かり「利益を取り損ねて悔しい思いをしてしまう」ことが多くなります。

ポイント

しかし、これの繰り返しをして最大限の利益を得られるトレードを10回のうち1回でもできれば、最終的な収益はプラスになります。

コツコツドカンの逆バージョンですね!

上記の例を参考にすると『12勝8敗』だったので、

「12勝」のうち、10回は建値で撤退、2回は利を伸ばせて80ピプスを2回獲得して合計160ピプスの利益を出せたとします。

「8敗」はすべて15ピプスに設定した指値で決済しているとして、合計120ピプスの損失になります。

差し引きすると40ピプス分の利益を得ることに成功しています。

✅まとめると

20回のトレードのうち

 

・10回はプラスマイナス0ピプス

 

・8回はマイナス15ピプス

 

・2回はプラス80ピプス

 

20回のうちたった2回しか利益の出るトレードをしていないのに、最終的にはプラスのトレードになっていたんです。

手法はそれぞれでもリスクリワードはみんな同じ考え方

エントリーポイントや利確、損切り、インジケーターや見ている時間足などそれぞれ違った目線でチャートを見ながらFXトレードに挑んでいます。

・細かい値幅をとるスキャルピングをしている人

・長い時間軸でスイングトレードをしている人

どんなトレード手法でも、リスクリワードの比率を1:1以上にしなければ利益を得ることはできません。

ポイント

たとえ勝率が悪くなっても、一回でも大きなトレンドに乗ってしっかりと値幅を獲得できれば、数十回分の小さな損失をカバーすることが可能です。

逆に小さな利益ばかりをとって、損切りできずに大きな損失をだしてしまう『コツコツドカン』と呼ばれるやり方をしていると、いつまでたっても利益を残すトレードにはなりません。

エントリー後に含み益が出たら建値にストップをセットして、トレンドが発生した後の大きな波に乗れるようにしておくことで、利益を最大限に伸ばして損失を限定的にしたトレードが出来上がります。

これによってリスクリワード比率を1:1以上にすることができるようになります。

まとめ

リスクリワード比率が悪くなる原因は、

チキン利食いとコツコツドカンです。

結論

利益を最大限に伸ばすには、含み益が出たらストップを建値にセットして上位足のサポート・レジスタンスに到達するまで保有し続けることと、損切りは毎回同じ値幅に設定した逆指値をセットして決済することです。

これによって利確の回数より損切りの回数の方が多くなってしまう(勝率が悪くなる)かも知れませんが、月単位や年単位で見ると、最終的に利益を残すトレードになりやすい傾向にあります。

勝率が安定して50%以上のトレードができているのであれば、この方法でリスクリワード比率を良くして『妻にナイショで毎月数万円を得るへそくりトレード』が可能になります。

是非参考にして頂けたらと思います。

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最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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