なんとなく想定していた値動きと違う動きになったから損切り・・・
もうこれ以上損失額が増えるのがイヤだと思ったから損切り・・・
完璧な分析結果に基づいてエントリーしているから必ず利益がでると信じ続けていたのに結局損切り・・・
など、損切りするタイミングを結構アバウトな感覚でとらえていないでしょうか?
ある一定のルールに従って損切りを行えば、この様な感情に悩まされることはなくなります。
結論から言うと、シンプルな損切りルールの決め方は、「決まったパターンが出現したら損切りする」です。
含み損がいくらになったから・・・
エントリー根拠が崩れていないから・・・
などは損切りルールには関係ありません。
ある決まったパターンで損切りを行うだけで収支が安定し、継続して利益を出し続けられるトレードに一歩近づくことができます。
そんなぼくの「シンプルな損切りルールの決め方」を徹底的にご紹介します。
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ルールを決めて損切りすれば大丈夫
損切りするときの条件をあらかじめ決めてルール化しておくことで、含み損を抱えてどうしようか悩んだり、そのまま放置して更に大きな損失になってしまう事態を防げます。
毎回必ず決まったパターンで損切りを行うことで、自然と収支が安定します。
どんなパターンで損切りを行うかは、エントリーや利益確定とのバランスが重要になりますが、多くの相場参加者が損切りを行っているポイントで同じように損切りしていては、利益を継続的に出し続けることはできません。
大切なことは、あなただけは毎回同じパターンで損切りをする、ということです。
これさえ忠実に守ってトレードができれば、損切りで悩むことはなくなります。
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どうやってルール化するの?
想定と違った値動きになってしまったときに、大抵の場合損切りを意識し始めるはずです。
そうではなく、インジケーターやチャートパターンを目安にある決まったパターンが出たときに強制的に損切りを行うのがルール化です。
1.レンジ相場を抜けて想定と逆のトレンドが発生したとき
2.想定していたトレンドと逆のトレンドが発生したとき
3.想定していたトレンドからレンジ相場になったとき
このようなときに、決められたパターンが表れていることが多いので、含み損を抱えている場合は損切りを躊躇なく行います。
例外はありますが、逆に言えばそれ以外では損切りを考える必要はありません。
※このときに見るべき時間足を必ず一定にしてください。
・日足でトレードする方は一日1回
・4時間足でトレードしている方は4時間ごとに一日6回
・1時間足なら一日24回です。
新しい足が形成されたときに、それまでのローソク足がどんなパターンを作ったのか?インジケーターがどんなサインを出していたのかで損切りの判断をします。
具体的にどんなルールを作ればいいの?
では、具体的にどんなパターンで損切りルールを作ればいいのでしょうか?
1.サポート・レジスタンスラインを逆に抜けたとき
2.チャネルラインを逆に抜けたとき
3.3本の移動平均線を逆抜けしたとき
4.ダブルトップや三尊天井などのネックラインをブレイクしたとき
5.ロングポジションを持っているときの移動平均線のデッドクロス(ショートポジションを持っているときの移動平均線のゴールデンクロス)
上記の損切りパターンのいずれかが出現したら必ず損切りすると決めておいて、あなたが得意とする時間帯のエントリールールと利益確定ルールに当てはめて検証を行ってみてください。
必ずマッチする損切りパターンがあるはずです。
※たとえばサポートラインにタッチしたら逆張りでエントリーする手法の場合、サポートラインを逆抜けしたら損切り、移動平均線のゴールデンクロスでエントリーする手法の場合は、3本の移動平均線を逆抜けしたら損切り、などです。
過去検証で得た結果をもとに決定した損切りパターンを、あなたのトレードルールとして採用すれば、もう損切りで悩む必要はなくなります。
損切り金額と損切りルールは関係ない理由と例外について
保有資金に対して何%の含み損を抱えていても、今回ご紹介した損切りルールとは一切関係ありません。
総資金の2%程度で損切りを行うことが資金管理のセオリーだとよく言われますが、毎回総資金の2%で損切りを行っていたとしても利益を出し続けられるトレードにはなりません。
トレードルールを作る上で重要なことは、エントリーと利益確定、損切りすべてのバランスが整っていることです。
であるならば、過去検証の結果に基づいて毎回同じパターンで損切りを行っていくほうが、総資金に対するパーセンテージで損切りを行うより理にかなったトレードになることは間違いありません。
しかし、例外として、雇用統計やFOMCといったアメリカの経済指標の発表時には、損切りルール通りのポイントで決済することができなくなる可能性があります。
損切りの指値を設定していても、スプレッドが大きく広がり、スリッページが起きて狙っているポイントで決済できなくなってしまうので、例外として事前にポジションを決済しておくことをおススメします。
損切りルールには臨機応変に対応しなければならない事象があることも頭に入れつつ、それ以外のときにはどんなに激しい値動きが起きても冷静にあなたの決めたルール通りの損切りを淡々と執行することです。
そうすれば、おのずと損切りに悩むことはなくなります。
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まとめ
なんとなくで損切りを行っていてトレードの収支が安定していないのであれば、損切りルールを決めて「決まったパターンが出現したら損切りする」だけで、感情に左右されず安定した収益を得られるようになります。
シンプルな損切りルールの決め方とは、「毎回同じパターンで損切りすること」です。
そのパターンとは、
1.サポート・レジスタンスラインを逆に抜けたとき
2.チャネルラインを逆に抜けたとき
3.3本の移動平均線を逆抜けしたとき
4.ダブルトップや三尊天井などのネックラインをブレイクしたとき
5.ロングポジションを持っているときの移動平均線のデッドクロス(ショートポジションを持っているときの移動平均線のゴールデンクロス)
でした。
他にもたくさんのパターンがありますが、あなたの目指すトレードスタイルに合ったエントリールールと利益確定ルールに一番マッチする損切りルールを決めて、あとはそのルール通りに損切りを執行するだけです。
・どんな時間軸でトレードするのか?
・エントリーと利益確定とのバランスは?
・通貨ペアによる相性は?
などもあり、一概にこの損切りルールがすべて正しいとは言えません。
過去検証をしっかりと行って、エントリー、利益確定、損切り、すべての組み合わせで一番良い成績を出せたルールを正式にあなた自身のトレードルールとして採用することで、FXが単なる繰り返しの利益を出し続けてくれるゲームに変わります。
是非あなただけの損切りルールを見つけてくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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