トレードルールの決め方【どうやって最適なエントリーと決済の組み合わせを見つけるのか?】

エントリー後に逆行して含み損を抱えてしまったら・・・・

損切りした方がいいのか?

含み益になるのを待つのがいいのか?

悩みますよね・・・

トレードをルール化して、どこでエントリーして、いつ決済するのかがあらかじめ決まっていれば、そんな悩みから解放されます。

では、どうやったらトレードをルール化できるのでしょうか?

トレードをルール化するとき、何を中心的な核として、重要視すべきことは何なのか?どんな手順で決めていけばいいのか?

そんな「トレードルールの決め方」について、徹底的にご紹介します。

トレードルールの決め方はエントリーと決済の組み合わせが重要

トレードルールを決めるには、エントリーと決済を別々にせず両方をひとつに考えることが重要です。

エントリーだけを考えに考え抜いて、「ここしかない!」と明確に導き出せたとしても、利確や損切りをいい加減な方法で決めてしまっていては、継続的に利益を出し続けられるトレードにはなりません。

エントリーと決済の両方に明確な根拠があり、安定的に利益を出せる可能性が高いトレードルールを決めるには、無数の組み合わせの中から最適なエントリーと決済の組み合わせをあなた自身が見つけだす必要があります。

その方法と手順について詳しくご紹介していきます。

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何をトレードルールの中心的な核とすればいいのか?

トレードルールを決める際の核となる部分は、どの時間軸でトレードするかによります。

数日から数週間保有するつもりでエントリーするのか?

その日のうちに決済するつもりなのか?

その瞬間の値動きだけを切り取ってトレードするつもりなのか?

この違いがトレードルールの核となります。

なぜなら、ポジションを保有していつ決済するのかをあらかじめ決めていないと、最適なエントリーと決済の組み合わせを過去検証から導き出すことができません。

日足チャートを根拠にエントリーしたのに、5分足のインジケーターに売りサインが出たので決済する。などとやっていては、再現性のあるトレードをすることができません。

5分足でエントリーするなら5分足で利益確定の根拠を決めるべきであり、損切りも同じです。

再現性のあるエントリーと決済を繰り返し行うためのルール作りなので、見るべき時間軸は常に同じにすることは非常に重要なポイントです

通貨ペアはたくさん見ればいいわけではない

核となる時間軸が決まったら、次にどの通貨ペアにエントリーするかを明確にします。

なぜなら通貨ペアによって通用するインジケーターやボラティリティが全然違うからです。

ドル円では利益の出るトレードルールだったとしても、その他の通貨ペアでは全く利益が出ないこともよくあります。

過去検証をすると、同じトレードルールでも通貨ペアによって結果が大きく変わってくることがあります。

あらかじめ取引する通貨ペアを決めておくことは非常に重要です。

※ドル円はユーロドルと逆相関することが多く、ユーロ円はドル円とユーロドルの影響を受けやすく、ポンド円も同様にドル円とポンドドルのどちらかに左右され、ポンド単体で動くときはユーロポンドの値動きに強く反応することがあります。

このようにそれぞれの通貨ペアには惹かれあう相手が存在し、その関係性を考慮できていないとルール作りができません。

まずはドル円であなたが考える最適なエントリーと決済の方法を見つけだし、同じルールでユーロドル、ユーロ円を試し、継続的に利益がでると判断できればポンド系に当てはめて検証してみるなど、それぞれの通貨ペアの特性ごとの微調整をするとより良いトレードルールとなるでしょう。

トレードの核となる時間軸通貨ペアが決まったら、それにたくさんの枝葉を付けて大きな木に育てていきましょう!

どんな枝葉を付けていけばいいのか?

トレードルールの核となる部分や重要視するポイントが明確になったら、そこからたくさんの枝葉を付けていくことでエントリーと決済をひとつにしたルールが決まります。

たとえば・・・

日中は仕事が忙しく、帰宅後に週足、日足のチャートを分析して大きなトレンドを狙ったトレードルールを作ろうとします。

1.日足の高値を超えたところから順張りでロングエントリーすること

2.エントリーは日足の高値に設定した指値で行うこと

このようなエントリールールを決めたとき・・・

ローソク足が一目均衡表の雲の上にあることをエントリーの条件にする

エントリーするローソク足が移動平均線より下にある場合はエントリーを見送る

などの枝葉となるルールを思いつくままにいくつも付け加えていくことで、精度の高いエントリーになります。

さらに・・・

1.ローソク足がダブルボトムのネックラインを切り上げていること(=日足の高値を超えたとき)

2.ローソク足がボリンジャーバンドの1σより上にあること

3.ローソク足が一目均衡表の雲の上にあること

思いつくままに色々なインジケーターを組み合わせて枝葉を分けていきます。

4.ボリンジャーバンドの3σにタッチしたら利益確定すること

5.一目均衡表の雲を下抜けたら損切りすること

など利益確定と損切りの条件もどんどんプラスしていきます。

これらをひとつずつ過去検証して勝率とプロフィットファクターを導き出して、一番パフォーマンスの良かった『エントリーと決済のバランスの取れたルール』を正式なトレードルールとして採用します。

これにはすごく時間が掛かるので根気が必要ですが、あれこれ考えながらあらゆる可能性を試していくと、トレードの上達にもつながり、新しい発見もあるので、おすすめです。

すでにあるロジックをパクっても全然OKなので、自分で決めた核となる部分からの枝葉をいくつも伸ばしていってオリジナリティあふれる自分だけのトレードルールに仕上げていきます。

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どんな手順でトレードルールを組み立てていけばいいのか?

いくらエントリーポイントを練りに練ったところで利益確定すべきところで決済しなければ、いずれ損失になってしまうかも知れません。

含み損に耐えてナンピンを繰り返していても、時間効率が悪く核となる時間軸を大幅に超えてしまう可能性もでてきます。

卵が先かニワトリが先か?

エントリーが先か?決済が先か?

どちらを先に考えるのがいいか迷ってしまいますが、

答えはずばり検証次第です。

たとえばドル円の日足チャートに表示した移動平均線のゴールデンクロスでエントリーした場合、

何ピプスで利益確定するのが核となる時間軸の中で一番パフォーマンスが良いのか

を検証します。

そして次に

・何ピプスで損切りするのが一番最大損失額が少なくて済むのか

など、上記で決めた利益確定ルールのときに想定されるあらゆる損切りの可能性を検証します。

過去1年分だと勝率の良い結果が得られても、10年分だと勝率が悪くなるかもしれません。

連敗や連勝するときはどんな条件が重なっているときなのか?

利益確定ポイントを変更するとトータルでの収支にどんな変化が出るのか?

などのあらゆる可能性を試します。

およそ過去10年間で毎年安定したパフォーマンスが得られると判断できたときに、いよいよ正式なトレードルールとして決定します。

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まとめ

トレードルールを決めるには、まず核となるトレードスタイル通貨ペアを決定します。

トレードスタイルとは、スイング・デイトレ・スキャルのどの時間軸をトレードのメインとするかです。

そしていくつかの枝葉を付けて過去検証を繰り返しながらトレードルールを組み立てていきます。

あとは最良な検証結果を得られたトレードルールをひたすら信じて実践するだけです。

さらに、この手順で決めたトレードルールを実践していくと、様々な感情が揺れ動いてルールを守れなくなるときがくるかもしれません。

そんなときはもう一度原点に返って検証をし直してみたり、トライアンドエラーを繰り返しながら、あなたのトレードルールをより良いものにしていくことで、継続的に利益を出し続けられるトレーダーに近付いていきます。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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