あなたはネットショッピングをするときどんな点に注意して購入を決めていますか?
・一番安く売っているサイトを比較サイトで探して買う
・商品レビューを見てから買うか買わないかを決める
・タイムセールや値引き品しか買わない
無意識にこれらの行動をとっている人は、ひょっとするとトレードルールを守れない人になっているかもしれません。
結論から言うと、
トレードルールを守れない人には、「損失を回避しようとする意識」が高いという特徴があります。
損失を回避しようとする意識が高い人とは・・・
これらの特徴がある人のことです。
こうした行動をとってしまう人は、無意識のうちに「損失回避の法則」が働いている可能性が高いと考えられます。
なぜ人はこのような法則によって、苦労して作り上げたトレードルールを守れなくなってしまうのでしょうか?
さんざん負けてきた・・・・たくさん勉強していろいろな手法を試してきた・・・・・もう一度自分の信じた手法でトレードして、それでもダメなら諦めようと思った・・・やっとのことで自分だけのトレードルールが完成して希[…]
トレードルールを守れない人の特徴
人間は利益を得るより、損失を回避する方を優先して選ぶ傾向が強いということが、行動心理学の研究で証明されています。
1.含み損を抱えていて、すぐに決済すると損失が確定してしまうので損切りができない、または損切り位置を移動してしまう。
できるだけ損失を少なくしたいと考える心理が働いているので、損切りしなければいけないケースでも、ひょっとしたら価格が戻ってくるかも知れないと思い損切りできなくなっている状態
2.含み益があり、逆行されることを恐れてすぐに決済してしまう。
その利益を逃して損失になるのを恐れる心理が働いているので、まだトレンドが出始めたばかりなのに、なるべく早く利益を確定してしまいたくなっている状態
3.利確ポイントより、損切りポイントの方が大きいと判断したとき、ルール通りのエントリーポイントでも躊躇して入れない。
損失の倍以上の利益がないと参加意欲がわかないという心理が働いているので、利益幅より損切り幅の方が大きいときに、エントリーできなくなっている状態
☆人間には、行動心理学の研究で解明されている「損失回避の法則」が働いているので、トレードルールを守って淡々と規則的な行動をとるよりも、損をしたくない意識の方が上回ってしまい、予期せぬ行動を起こしてしまう傾向にあります。
そのため冷静な判断ができなくなり、損切りができない、チキン利食いをしてしまう、エントリーできい、などの症状に苦しみます。
その後ルールを守れなかったことへの自己嫌悪が膨らむと、自分で作ったトレードルールを信じられなくなる負の連鎖におちいる可能性もあり大変危険です。
そうなってしまわないためには、これからご紹介する損失回避の法則を打ち破る5つのステップが効果的です。
損失回避の法則を打ち破る5つのステップ
損失回避の法則を打ち破るには・・・
1.エントリーや決済をする前に必ずチャート画面から目を離す
急な値動きを目にしたとき、「すぐに利益を確定しないと反転してしまう」「すぐに損切りしないと大きな損失になってしまう」と瞬時に損失を回避しようとする心理が脳内を駆け巡ります。
こんなときは、あなたの脳内で「損失回避の法則」が盛んに働いてしまっている状態です。
もし1時間足でトレードしている人は、次の足が出るまでの1時間、5分足の人は次の足が出るまでの5分間はチャート画面を必死で我慢して、なにがなんでも見ないようにしてみてください。
2.あらかじめ用意したチェックシートを確認する
チャート画面から目を離している間に、あらかじめ用意しておいたチェックシートを確認しましょう。
今まさに急な値動きが起きていて、エントリーしたい欲求に駆られているとします。
一旦チャートから目を離し、エントリーチェックシートを確認します。
自分で決めたエントリールールを目で見て確認し、そのルールに合致している状況なのかを冷静に判断します。
その判断に間違いがなければ、その時間の足が確定した次の足が出た時点でエントリーを行います。
もしその時間の足がチェックシートと違った形になってしまった場合は、当然エントリーを見送ります。
3.ローソク足の動きに左右されないように強く自分に言い聞かせる
ローソク足の動きにあなたの心が左右されなければ、過去検証通りの優位性のあるトレードができているはずです。
しかし、過去検証やデモトレードにはなかった相場の値動きに心を動かされてしまうことで、思いもよらない行動をとってしまうのが損失回避の法則です。
このことを自分に強く言い聞かせましょう!
次の足、さらに次の足が確定するまで冷静な判断を保てるように自分に強く言い聞かせます。
4.冷静な自分を取り戻せるトリガーを仕掛けておく
もちろんチャート画面から離れて値動きがどうなっているのかを一旦あなたの意識から遠ざけるためのトリガーとなる行動が理想です。
人によりそれぞれですが、ぼくは色々試した結果スマホゲーム(5分程度で1ゲームが完結する青鬼オンライン)をやるか、スマホでYouTube動画を見るようにしています。
必死でチャートを見たい気持ちを抑え、値動きがどうなっているのかを意識しないように心がけることが大切です。
5.ルールをもう一度見直し、ルール通りのトレードを再開できるように確認する
もう一度過去検証をして、ルール通りのトレードをしていれば利益を継続的に出し続けられることを再確認して、「ルールを守ったトレードをすれば利益がでるんだ!」ということを自分自身に刻み込みましょう。
何度も繰り返しているうちに、損失回避の法則に負けない強い意志をもつことができるようになります。
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3つの具体的な改善策
「損失は利益よりも強く感じられる」この心理を打ち破るための3つの具体的な改善策はこちらです。
1.必ずすべてのトレードをトレードノートに記録する
ルールを守らないトレードをした方が悲惨な結果になることを自分に言い聞かせるためには、すべてのトレードをノートに記録して振り返りを行うことです。どこで自分の心に「損失回避の法則」が働いたのかを客観的に分析することができるようになるからです。
そしてトレードノートを付け続けることで、あなたのトレードが確実に前に進んでいる感覚を得られるようになっていきます。
どんな小さなことでも詳細に記録して習慣づけをすると、よりトレードルールを守れる人になっていきます。
2.自分の顔が見えるように鏡を置く
誰かに見られていたり、期待されていると、ルールを守って期待に応えようとする心理(ホーソーン効果)が働きます。
基本的にトレードはひとりで自問自答しながら孤独に行うもの。
誰かに見られながら、期待されながら行うことではないので、自分で決めたルールですら簡単に破ってしまえます。
しかし、PCの隣に自分の顔を移す鏡を置いておくことで、見られている感覚をもつことができます。
ルール以外の誘惑が襲ってきたときに鏡の中の自分に向かって「ルールは守れているか?」と問いかけることで、冷静な自分を取り戻す効果を得られます。
3.ローソク足の変わり目でしかチャートを見ないようにする
エントリーした時間軸が1時間足なら、1時間に1本形成されるローソク足が完全に確定するまでトレード判断をしないようにします。
そのためにローソク足が変わるまで、チャート画面を見ないようにすることで、そのローソク足が形成されるまでの値動きに左右されることがなくなります。
大きな陽線が出てドンドンと伸びていくのを目の当たりにして、「今すぐエントリーしないとこのチャンスを逃してしまう!」と咄嗟にエントリーしたくなる時がありますが、そのローソク足が形成される直前に売りを浴びせられてしまい、結果上ヒゲの長いローソク足で確定し、その後は売り勢力に押されて損切りになってしまった。なんて経験は誰しもあるはずです。
ローソク足が形成されている最中に一喜一憂してしまう人は、その足が確定するまでチャートを見ないようにするだけで冷静さを取り戻すことができます。
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まとめ
トレードルールを守れない人は、損失を回避しようとする意識を高くもっている特徴があります。
損失を回避しようとする意識が高い人は、ダニエル・カーネマン「ファスト&スロー」に書かれている「損失回避の法則」が強く働いている可能性が高いからです。
「損失回避の法則」が強く働くと、損切りができない、チキン利食いをしてしまう、飛びつきエントリーをしてしまう、などの症状に苦しみます。
これらの無意識に沸き起こる感情を打ち破るには、チャート画面から目を離し、用意しておいたチェックシートを確認して、ルールを再確認することが有効です。
さらに具体的には、トレードノートを記録して振り返る、自分の顔を鏡で見るなどをしてルール以外の行動を抑制します。
トレードルールを守れなくなる「損失回避の法則」は非常に恐ろしいものです。
人間が生まれながらに持っている生存本能を、あえて抑制しなければならないのですから・・・・
トレードで継続的に利益を出し続けるためには、今回ご紹介したトレードルールを守れない人の特徴をよく理解し、自分の中にしっかりと落とし込んでいかなければなりません。
結構大変な作業にはなりますが・・・頑張って乗り越えていけるはずです!(ぼくは今でも奮闘中!)
是非参考にしてみてください。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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