自分にはどんなトレードスタイルが合っているのだろう?
どの時間軸でトレードすると利益を出し続けられるのだろう?
いろいろ試してみたけどうまくいかない・・・
そんなお悩みをお持ちではないでしょうか?
結論から言うと、これらの悩みを抱えている人の多くは、自分のトレードをノートに記録して分析する作業をしていません。
自分自身を理解することで、自分に合ったトレードスタイルを見つけることができるようになります。
なぜならトレードスタイルとは、誰かの真似ではなく自分に合わせて決めるものだからです。
どんなトレードをしているのかを記録して、客観的に分析さえすれば自分自身を理解することができます。
自分自身を理解することが、もっとも自分に合ったトレードスタイルを見つける近道です。
そんなぼくの「あなたに合ったトレードスタイルの見つけ方」を徹底的にご紹介します。
なぜトレードスタイルを見つけなければいけないのか?
【スキャルピング】数秒から数分でトレードを完結するスタイル
【デイトレード】その日のポジションはその日のうちに決済するスタイル
【スイングトレード】数日から数週間スワップ金利を得ながらポジションを保有するスタイル
FXのトレードスタイルは、大きく分けてこの3つに分類することができます。
FXを始めたばかりのときは、ポジションを持ったら翌日に持ち越さずにその日のうちに決済することがほとんどだったのではないでしょうか?
しかし、含み損を抱えてその日のうちには決済できない状況を何度も経験しているうちに、翌日までポジションを持ち越せるようになっていきます。
さらに含み損が膨らんでくると、ナンピンのテクニックを覚えたり、数日から数週間ポジションを持ち続けたりできるようになってきます。
このようにあなたのトレードスタイルがどの時間軸を中心としたスタイルなのか決まっていないと、初心者の頃のようにその時々の利益額や損失額によってコロコロと変わってしまうからです。
FXを始めて数ヶ月が経つと、資金がどんどん減っていく取引履歴を見ているうちに本を読んだりネットで調べたりしながら勉強をしてたどり着くのが、超短期売買手法のスキャルピングです。
エントリーロット数を目一杯上げることにより、ほんのわずかな値動きでも長期保有で得られる値幅と同じ大きな利益を得られるスキャルピングに挑みますが、こっぴどく相場の上げ下げに揺り動かされて最後には資金の大半を失う結果となります。
そうこうしている間に利益を大きく伸ばす心の余裕が持てなくなり、ほんの少しの値動きでもチキン利食いしてしまい、やってもやっても利益の出ないトレードが続くようになります。
やがて時間と労力をかけた割には儲からないことに気づき、「スキャルピングは自分には合っていないかも?」と思って迷宮入りします。
結局ポジションだけは持っていたいので、SNSで「上がりそう」とか、「暴落がくるかも知れない」などと盛り上がっている通貨ペアにエントリーして、次のお告げが出るまでいつまでも保有し続けるというわけの分からないスイングトレードをするようになっていきます。
こんな道をたどってしまうのは、自分に合ったトレードスタイルがどのスタイルなのかが分かっていないからです。
では、自分に合ったトレードスタイルを見つけるにはどうすればいいのでしょうか?
エントリー後に逆行して含み損を抱えてしまったら・・・・損切りした方がいいのか?含み益になるのを待つのがいいのか?悩みますよね・・・トレードをルール化して、どこでエントリーして[…]
あなたに合ったトレードスタイルの見つけ方
結論から言うと、すべてのトレードをノートに記録してあとから振り返って分析することで、自分に合ったトレードスタイルが見つかります。
たとえば、1時間足でトレードする場合、ローソク足が確定するのは1時間に1本(1日に24本)です。
つまり、1時間に1回チャートを見てトレード判断を下せばOKです。
しかしたまたまチャートを見ている時に、勢いよくローソク足が上がっていく通貨ペアを発見し、「これは大きく上昇しそうだ」と感じてロングエントリーしてしまうことがあったとします。
結果次の足が形成される直前に一気に売りを浴びせられて、長い上ヒゲの陰線に変わってしまい、次の時間からも続々と陰線が続いて大きな損失になってしまうなんてこともよくある話です。
そんなとき、「なんでローソク足が確定するまで待てなかったんだろう?」
と後悔して泣く泣く損切りをすることになりますが、こういったトレードの一つ一つをすべてノートに記録して振り返ることで、「自分には1時間足でトレードするには時間が長すぎて待てていなかったのかも?」といった自己分析ができるようになります。
すると、「15分足や5分足をメインにトレードを行ったらどうなるだろう?」と改善案が浮かび上がり、15分足ならローソク足が確定するまで待ってからエントリーや決済を行えるかも知れないことが分かってくるかも知れません。
逆に時間軸を短くすると、焦って冷静な判断ができなくなってしまうなんてことも考えられます。
15分足をベースにすると1時間に4本のローソク足が形成されるので・・・
「3時間で12本のローソク足が形成されるまでに決済するスタイルはどうかな?」
「3時間くらいならPCの前に座って集中してチャートを見ていられるはずだから大丈夫かも?」
と様々な仮説を立てられるようになります。
それまで付けたトレードノートを振り返ると、エントリーしてから1時間以内に決済していることが多いく、リスクリワードや勝率を振り返ってもその時間内でのトレードが一番優れたパフォーマンスを残せている、ということが分かったとすれば、おのずと違う時間軸でのトレードをしようとはしなくなるはずです。
その分析結果をもとに1時間で12本のローソク足が形成される「5分足に時間軸を落としてトレードするとどうなるのだろう?」など、新たに自分に合ったトレードスタイルを見つけるきっかけがどんどんと見つかっていきます。
これにより、「1時間以上ポジションを保有し続けていると、それ以上のパフォーマンスでトレードできるかな?」「1時間のうちに12本のローソク足が形成される5分足でトレードするならどんなインジケーターやチャートパターンを使えば良いのかな?」と自問自答するようになり、自分に合ったトレードスタイルを作り上げていくことにつながります。
といった具合に自分に合ったトレードスタイルは、自分自身を客観的に分析することで見つけるられるものなのです。
さんざん負けてきた・・・・たくさん勉強していろいろな手法を試してきた・・・・・もう一度自分の信じた手法でトレードして、それでもダメなら諦めようと思った・・・やっとのことで自分だけのトレードルールが完成して希[…]
あなたのしたいこと、あなたができること
あなたがいくら5分足のトレードスタイルが自分に合っているからといっても、まったく値動きのない時間帯にトレードしていては利益を得ることはできません。
☆あなたのしたいこと
「5分足で1時間以内にポジションを決済したい」
☆あなたができること
「値動きのある時間帯に決済するルールを実行すること」
☆あなたに合ったトレードスタイル
「5分足で1時間以内に値動きのいい時間帯に決済するスタイル」
が完成します。
あなたがしたいことと、できることの共通している部分を見つけることが、あなたのトレードスタイルを決める重要なヒントです。
自分のやりたいことばかりに目が行ってしまうと、自分の得意ではないスタイルをしてしまいがちです。
自分のできることだけに焦点が当たると相場の流動性とかけ離れたスタイルになってしまうからです。
トレードノートを付けることによって、自分の考えと相場の感覚が連動して新たなアイデアが出やすくなります。
ノートに書くことでハッキリとした記憶が残る効果もあり、自分の強みや新たな価値観を見つけていくことができるようになります。
自分の強みや弱みを整理するために、
・どの通貨ペアでどの時間帯のトレードが一番利益を出せているのか?
・保有時間がどのくらいだと一番大きな利益を得られているのか?
・損切りは指値と成行では損失額にどの程度違いがあるのか?
など様々なことを分析して自分の適性を把握できたら、改善点なども次々と見つかり自分に合ったトレードスタイルが出来上がっていきます。
改善点が見つかれば、やるべきことをやるだけ
トレードノートを付けはじめて半年ほどが経つと、
毎回同じパターンで損切りしているな・・・
毎回同じパターンでエントリーしていたんだ・・・
といった傾向があることに気付きます。
これに気付くことが
・絶対にやっていはいけないこと
・絶対にやらなければいけないこと
を見つけだすチャンスとなります。
たとえば、毎回含み益が10ピプスを超えたら建値(たてね)に指値を設定しているとします。そのとき10回中8回がその指値にかかって決済されていたとします。
その場合の分析は、自分は含み益がでると逆行されてしまうのを恐れてすぐに守りに入ってしまう傾向があるから
☆絶対にやってはいけないこと
建値に指値を設定すること
☆絶対にやらなければいけないこと
10ピプスの含み益がでたら決済(利確)すること
これにより、10ピプスの利益を得るためにはどんなエントリールール、損切りルールを設ければいいかという次のアイデアや改善点が浮かんできます。
そこから過去検証を繰り返し、継続的に利益を出し続けられると判断できるトレードルールが決まったら、あなたのトレードスタイルが決定します。
さらに必ずやるべきマストなルール(たとえば雇用統計前には必ずポジションを決済しておくなど)を追加して、より精度の高い自分だけのトレードスタイルを確立していけば、ルール通りにエントリーと決済を繰り返すだけで利益を継続的に出し続けられるトレーダーへと成長していきます。
何度エントリーしても損切りになってしまう。おなじエントリーを繰り返しているつもりなのに、振り返って見ると全然違うポイントでエントリーしてしまっている。FXではこれをやっている間は永遠に勝ち続けることはできま[…]
まとめ
自分に合ったトレードスタイルを見つけるには、自分自身を理解するためにノートに記録して分析することです。
自分自身を理解できていなければ、自分に合ったトレードスタイルを見つけることはできません。
ノートに記録して自分のトレードを客観的に分析することで、あなたのしたいことと、できることが明確になり、トレードスタイルを具体的に決めていくことができます。
さらに自分の強みや弱みを整理することにより、改善すべき点も明らかになってきます。
改善点が見つかれば、絶対にやるべきこと、やってはいけないことを忠実に実行するだけで、トレードスタイルは完成します。
過去検証を繰り返し、自分で付けたトレードノートを分析して精度の高いあなた独自のトレードスタイルを見つけていくことが、継続的に利益を出し続けられる最良の方法となります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
何度エントリーしても損切りになってしまう。おなじエントリーを繰り返しているつもりなのに、振り返って見ると全然違うポイントでエントリーしてしまっている。FXではこれをやっている間は永遠に勝ち続けることはできま[…]
トレードルールとは、あなたがトレードをするときに「守らなければならない約束」のこと。具体的に言うと、「移動平均線がゴールデンクロスしたらロングエントリーする」とか、「1回のトレードにおける損失許容額を口座資金の〇%に収める[…]