何度エントリーしても損切りになってしまう。
おなじエントリーを繰り返しているつもりなのに、振り返って見ると全然違うポイントでエントリーしてしまっている。
FXではこれをやっている間は永遠に勝ち続けることはできません。
しかし、しっかりと検証した再現性のあるトレードを繰り返すことができれば、あなたの口座資金は自然と増えていきます。
とはいえ、どんなエントリールールを作って繰り返していけば良いのか「ハッキリ言ってよくわからない」と感じている方も多いはず。
ぼくも昔は泥沼にはまってしまい、何度FXなんかやめてやる!バカヤロウ!と夕日に向かって叫んだことか・・・・汗
しっかりと検証データに基づいたエントリーを繰り返すことによって、長い期間での勝率、リスクリワードの安定した収支を獲得することが可能になります。
✅今回ご紹介する方法は、
・まだ自分の手法を見つけていない人
・エントリールールが定まっていない人
・検証の仕方が分からない人
・毎回エントリー後に自分の思っている方向に進んで欲しいと祈っている人
そんな悩みをお持ちの方に、
「エントリールールってこんな風に検証しながら作っていくんだ?」と参考にして頂ける内容になっています。
それではぼくの「シンプルなエントリールールの検証の仕方」を徹底的にお伝えしていきます。
エントリー後に逆行して含み損を抱えてしまったら・・・・損切りした方がいいのか?含み益になるのを待つのがいいのか?悩みますよね・・・トレードをルール化して、どこでエントリーして[…]
シンプルなエントリールールの検証の仕方
シンプルなエントリールールで有名なのが、ゴールデンクロス(デッドクロス)です。
ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上へ切り上げたときにロングエントリーする方法です。
そこで、その王道ルールでどんなパフォーマンスが出せるのか実際に検証してみました。
通貨ペアは「ドル円」の1時間足、約4か月分手動で回した結果がこちらです。
《時間》 | |
経過日 | 128 |
《経過月》 | 4.21 |
トレード | |
合計トレード | 63 |
勝ちトレード | 50 |
負けトレード | 13 |
連続勝ちトレード | 11 |
連続負けトレード | 4 |
トレード/日 | 0.49 |
トレード/月 | 15 |
勝ちトレード/月 | 12 |
負けトレード/月 | 3 |
1トレードの最大利益 | 57.93 |
1トレードの最大損失 | 72.60 |
《収益》 | |
総利益 | 601.84 |
利益計 | 1077.50 |
損失計 | 475.66 |
利益/月 | 142.95 |
平均利益 | 21.55 |
平均損失 | 36.59 |
最大ドローダウン | 167.18 |
プロフィットファクター | 2.27 |
利率, % | 6.02 |
《その他,統計》 | |
最大ロット | 0.10 |
レストレーションファクター | 3.60 |
リライアビリティファクター | 0.86 |
勝率, % | 79 |
負け率, % | 21 |
なんと勝率79%
プロフィットファクター2.27
このトレードを永遠に繰り返すことができれば、ぼくもあなたも「億り人」間違いなし!という意外な結果になりました。
では、どんな方法でこの王道ルールを検証して、上記のような結果を出したのでしょうかたのでしょうか?
具体的に過去検証ってどうすればいいの?
Foerx Tester4という有料の検証ソフト(無料版もあり)を使って過去検証したチャートがこちらです。
このチャート上に表示しているインジケーターは3本の単純移動平均線と、利益確定の目安に使ったpivotのみです。
移動平均線の値は
赤:21SMA
緑:90SMA
青:200SMA
この3本の移動平均線が重なった(クロスした)ときにエントリーするだけのシンプルなルールです。
チャートパターンや時間帯などは一切考慮していません。
※トレンドが出ると3本の移動平均線が揃うパーフェクトオーダーが発生します。このパーフェクトオーダーが発生すると、移動平均線が重ならないので、違ったルールを採用しています(後ほど詳しくご説明します)。
ロングエントリーのルールは以下の通りです。
これでもかっていうほどシンプル!
こんな感じでゴールデンクロスを確認したらひたすらエントリーを続けます。
反対にデッドクロスの場合は下記のとおりです。
こちらもデッドクロスを確認したらショートエントリーを繰り返します。
このように検証ソフトを使ってひたすら同じエントリーを繰り返して、ある程度データがたまったところで総合的にどんなパフォーマンスだったのかを調べるのがシンプルな過去検証のやり方です。
保有しているポジションが含み益になったとき、その利益をなるべく早く確定したくなることはありませんか?「逆行されて損切りになるのは嫌だったから・・・」そんな気持ちと大事な資金を守ろうとする本能が、あなたをチキ[…]
新たなエントリールールを追加してみよう!
3本の移動平均線のいずれかが交差するゴールデンクロス(デッドクロス)が起きたらエントリーするのが今回のルールです。
しかし、トレンドが発生して3本の移動平均線がそろって一方向へ進んでしまうパーフェクトオーダーが発生してしまうと、エントリーチャンスがなくなってしまいます。
そこで、パーフェクトオーダーが発生したときには新たなルールを追加することにしてみました。
これによってエントリーする機会のないトレンドの発生時にも、エントリーを行うことができるようになりました。
実際にエントリーした画像がこちらです。
1.画像左側でローソク足が21SMAを上から下へ切り下げている。
2.その後画像中央の大陽線が出て、21SMAを下から上へ切り上げている。
3.ルール通り次の足が21SMAより上で確定した段階でロングエントリー。
4.3本の移動平均線もそろっているのでパーフェクトオーダーが発生している。
こんな具合に最初のエントリールールを補う新たなルールを追加して、セットでひとつのエントリールールを作り上げていきます。
つづいてパーフェクトオーダー発生中のショートエントリーの場合
条件はロングのルールと同じです。
真ん中の緑の大陽線で21SMAを下から上へ切り上げて、赤の陰線が出て21SMAを上から下へ切り下げています。(指標発表の直後だと思われますが、構わずエントリーしていきます)
その次の足が21SMAを実体で確定したので、さらにその次の足でショートエントリーしています。
利確はその先のpivotにタッチしたところで行いました。
本来ゴールデンクロスしないとエントリーできなかったポイントでも、新たなルールの追加でエントリーすることができるようになりました。
こんな具合にひとつのエントリールールを検証していく最中に気付いた点や、新たな発見をどんどんプラスして、より精度の高いエントリールールを作り上げていきます。
利益確定と損切りのルールについて
利益確定はエントリーしたポイントから一番近くのpivotラインに到達したときに行うことにしました。
とてもシンプルでわかりやすいので、リアルトレードでもpivotを利益確定の目安にするのはおすすめです。
※通貨ペアごとの平均ボラティリティに合わせて決済していく方法もおすすめです。
リスクリワードを1対1に設定すると利益が出ず、1対2にすると損切り回数が多くなり、含み益を取り逃して悔しい思いをしてしまいます。リスクリワードを2対1にすると勝率を倍にしないと利益が出ず、10対1など極端に損切り幅を遠くすると、[…]
続いて損切りは、エントリーしたポイントから2つ離れた高値・安値で行うことにしました。
エントリーと同時にあらかじめ指値を設定することで、損切りできずに悩んだりすることはなくなります。
利益確定と損切りについても、エントリールールと同じく決められたルールを淡々と繰り返していくだけです。
まとめ
誰もが知っているシンプルなエントリールール(ゴールデンクロス)をFoerx Tester4というソフトを使って過去検証してみました。
・エントリールールは3本の移動平均線がクロスしたらエントリー
・利益確定は直近のpivotラインにタッチしたとき
・損切りはエントリーポイントから2つ前の高値・安値に指値を設定
・パーフェクトオーダーが発生した場合のみ追加のエントリールールあり
たった4ヶ月分しか検証していませんが、勝率79%、プロフィットファクター2.27という非常に良い結果を得ることができました。
リアルトレードでは、過去検証にはないスプレッドが広がる時間帯や、スリッページ、マイナススワップなどが関係してくるので、若干検証結果とは違った結果になると思います。
しかし、検証結果に基づいてルールを着実に遂行していくことが、FXトレードで勝ち続けていく方法だということを改めて実感していただくことはできるはずです。
是非あなたのメインとする手法もFoerx Tester4を使って検証していただけたらと思います。
高い確率で利益を得られるエントリー方法が見つかれば、その方法をひたすら繰り返すことで、口座資金は積み上がり、あなたはいつか「億り人」と呼ばれます。とはいえ、せっかく見つけたどんな素晴らしい手法も、そのエントリールールを守る[…]
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
トレードルールとは、あなたがトレードをするときに「守らなければならない約束」のこと。具体的に言うと、「移動平均線がゴールデンクロスしたらロングエントリーする」とか、「1回のトレードにおける損失許容額を口座資金の〇%に収める[…]